自分で「入れて下さい」と異例の電話…アマ7冠“超逸材”19歳の中山聖也が駒大中退しプロ転向…1m71の魅力ある左構えKOパンチャーで大橋会長は「世界王者まで3年かからない」
アマチュアボクシング7冠の“超逸材”中山聖也(19)が28日、横浜市内の大橋ジムで会見を開き、同ジムでのプロ転向を表明した。ロス五輪を目指していたが適性階級の51キロ級がなくなったため駒大を1年で中退して「世界王者を目指す」ため自ら大橋秀行会長(61)に電話をかけて入門を志願した。1m71ある長身サウスポーで一発の破壊力を持つ異色のボクサーでフライ級からスタートするが「全試合KO」「5階級制覇」と夢は大きい。6月10日の後楽園で公開プロテストに臨む予定だ。
これが井上尚弥の求心力なのか。
「井上尚弥さん、拓真さんのようになりたい。最高の環境で練習できる」
また一人アマボクシング界の逸材が大橋ジムの門を叩いた。長男の颯太(4年)、次男の鉱一(2年)と共に大学ボクシング界を席巻していた中山3兄弟の三男の聖也だ。
しかも、大橋会長がスカウトしたわけではなく、3月下旬に知人を通じて直接電話をかけて、入門、プロ転向を直訴したという。
大橋会長は、まだ1年だと聞き「卒業してからだな」と、その申し出に躊躇した。だが、ロス五輪を狙っていた中山が適正階級の51キロがなくなり、55キロでテストしたものの。思ったような力を発揮できなかったため、「最終目標であるプロの世界王者を目指したい」と力説したため、その熱意に負けて入門、プロ転向を許可した。
「試合を見たことはなかったが、動画を見ると凄まじいパンチだった。プロ向き」
大橋会長は、先にプロ入りした同期の片岡雷斗とのスパーを見たとき「ハイレベル。見ている人がため息が出るほどの凄いスパー」に感銘を覚えた。
その片岡のアマキャリアの唯一の1敗が2023年のインターハイで中山に喫したもの。また6月10日に後楽園でビューするアマ無敗のザ・キング藤木勇我が小学校6年のときに唯一負けた相手も中山だった。
大橋会長は「将来世界王者になることは間違いない。3年もかからないんじゃないか」と太鼓判を押した。
昨年11月の全日本選手権。筆者は事前の資料も何の先入観も持たずに「誰かいい選手がいないか」と準決勝を1日、見ていた。一人とんでもないパンチ力とプロ並みの距離感を持ったサウスポーが目に入った。それが中山だった。思わず駒大の総監督で元WBCライトフライ級王者の中島成雄氏に声をかけ「どんな選手か?」のレクチャーを受けた。
長男が友人の父が福岡でスタービーアマチュアスクールを経営したため、ボクシングを始め、三男の聖也もその影響を受け6歳で入門。最初は福岡東地区選抜に選ばれるほどだったサッカーとの二刀流だったが「個人競技で努力すればするほど結果がでて魅力を感じた」ボクシングに夢中になった。
東福岡高では、インターハイ3連覇、選抜2連覇、アジアユースで金メダルも獲得して6冠。駒大進学後も1年でリーグ戦は全試合RSC勝ちで国体も制した。

