なぜ平本蓮の「RIZIN.53」復帰戦は「絶対に井上(尚弥対中谷潤人の方)が面白かった。比べたら怒られる」と皇治が自虐する”塩試合”に終わったか…9.10京セラドーム相手には久保優太を指名
また皇治には2年前の朝倉未来戦でのドーピング疑惑を再度持ち出され「あの試合でステロイドをしていたどうかハッキリする試合になる」と執拗に挑発された
試合後に皇治は「今日はしていない」と潔白を認めたが、平本は「いいショーだったんじゃないか。試合中もっと風船(ブーイングなどの批判)がうるさいかと思ったがうるさくなかった」と冷静に受け流した。
平本のモチベーションをアップさせる出来事があった。
弟の丈が、第2試合で、飴山聖也にパンチを効かされての大劣勢の状況から、左フックでダウンを奪い、リアネイキッドチョークで大逆転の1本勝ちを収めたのだ。
「一番の刺激は丈の試合。俺の金魚のふんとか、コネがどうだとか、言われる中で、過去に負けている相手にね。激闘での逆転勝利。見てて熱くなるもの、闘志が受け継がれていく勇気をもらった」
榊原CEOも平本がリスクを負わなかったことに理解を示した。
「厳しい声はあると思う。でも完全復活は9月で皇治のスタイルから見てバッティングやカットが怖かった。ボコボコにして倒すシチュエーションでもなかった。それでも平本のボクシングテクニックをもって11㌔も重いとなると不倒の皇治をマットに沈めるかと期待したところだったが平本も人の子。1年10か月ぶりに1万人を前に戦うストレス、プレッシャーもあった。ファンの期待が大きかった分(KO決着がなく)腹が立つと思いますが、次へ向けて大目に見て欲しい。9月に同じことをしたらボロカス言いましょう」
気になるのはその9月の対戦相手。
平本はリング上のマイクで「久保優太。てめえオレと9月にやれよ。お前ぶち殺してやるよ」とK-1の大先輩を指名した。
「K-1の時も交わらなかった。小学生の頃からK―1ファンとして見ている。いつかやってみたいと思っていた。後は、久保優太次第。受けてくれるならありがたい」
マッチメイクの責任者である榊原CEOも「悪いカードじゃない。久保優太も強いんで(年末に)シェイドゥラエフに負けはしているものの復帰戦に簡単に指名するレベルの選手ではない。ホントにいいのかな?蓮に意思があるなら実現に動きたい」と即決した。
これで9.10京セラドームの平本の相手は決まったが、大晦日の再戦に向けて競演する朝倉の相手はまだ未定。
平本は「シェイドゥラエフに勝てる気がない選手のゴールはみえすいている。誰でもいいじゃないですか」と皮肉を込めて挑発した。
再起動した2人の物語は神戸から始まったのである。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

