めちゃ強い“本物”だ!「勝負の世界に情けはいらない」衝撃2回TKO勝利の堤駿斗に「リヤドシーズン」日本大会のビッグオファー…WBA世界戦が実現へ
この間、「パワーに頼りすぎている。世界で戦えるテクニックを積み上げる必要がある」とテクニックを磨いた。
3階級4団体統一王者のテレンス・クロフォード、4階級制覇王者でWBO世界スーパーライト級王者のシャクール・スティーブンソン、元WBO世界ライト級王者、キーショーン・デービス(いずれも米国)らテクニシャンの映像を研究したが、最も参考したのは、スーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(大橋)のディフェンステクニックだった。
「井上尚弥さんは、もちろんパワーは凄いが、パワーで攻めている間、その打ち終わりにもパンチをもらわない。打ち終わりまでを意識して倒すんです」
ただ、この日は、打ち終わりに不用意な一発を浴び、「(井上テクニックは)次に持ち越しですね」と笑った。
また当日の体重戻しは、堤が8.7キロプラスの67.4キロ、相手のバティスタが64.1キロ。約3キロの体重差をパワーに変えた。これまでは10キロ以上戻っていたが、水抜きへの依存度を少なくし、通常体重を絞ったことで、リカバリーが約2キロ減った。体重調整にも手応えを感じている。
「3日前に聞いた」そうだが、この再起戦はWBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦に格上げになった。堤は2度目の世界挑戦切符を手にした。
「決まれば100%取る。年内にやりたい」
佐々木修平会長も「1戦、1戦成長している。世界戦を早くやらせたい」と断言した。
実はビッグなオファーが届いた。来年2月に計画されている井上尚弥と3階級制覇王者でWBA世界バンタム級王者であるジェシー“バム”ロドリゲス(米国)のビッグマッチををメインとするサウジアラビア「リヤドシーズン」の日本大会への参戦オファーだ。弟の麗斗との競演オファーで、堤のWBA王者への世界戦は、ここで実現する可能性が高い。
堤は、すでにサウジアラビアで2試合戦っており、リヤドシーズンの大会をプロモートする「リング誌」ともスポンサー契約を結んでいるため、当然と言えば当然のオファーだが、この階級の世界戦で必要な高額なファイトマネーも、「リヤドシーズン」のリングであれば問題はない。
現在の正規王者は、アンソニー・カカーチェ(アイルランド)で暫定王者エルヌール・サメドフ(ロシア)との団体内統一戦が指令されているため、相手がどちらになるかは不明。それでも堤は「カカーチェとやるつもりで練習していく」とイメージを膨らませた。眠っていた次世代のスター候補がいよいよ覚醒した。世界はもう手の届くところにある。

