めちゃ強い“本物”だ!「勝負の世界に情けはいらない」衝撃2回TKO勝利の堤駿斗に「リヤドシーズン」日本大会のビッグオファー…WBA世界戦が実現へ
約11か月ぶりの再起リングだった。
「入場やハラハラしたことも含めて楽しかった。後楽園は体重オーバーした試合が最後で久しぶりでしたから」
昨年12月のサウジアラビア興行でWBA世界スーパーフェザー級王者のジェームス・ディケンズ(英)に挑む予定だったが、練習中に負傷、右眼窩底骨折と診断されたため中止となった。ただちに手術を受けた。本格的な練習が再開できたのは4月に入ってからだった。アマ13冠の看板を背負ってプロ転向し、3戦目でOPBF東洋太平洋フェザー級王座を獲得するも、2024年4月の元WBA世界バンタム級スーパー王者、アンセルモ・モレノ戦の前日計量で1.6キロも体重超過し、半年のライセンス停止処分を受けた。ネクストモンスターの最有力候補と目されていた堤だが、度重なるアクデントに見舞われてブランクを作ってきた。
「気持ちが切れたことはなかった。チームのおかげでもありますが、それは応援してくれる方々への冒涜。僕にはボクシングしかない。なんとしても復帰して大きな舞台にのぼりつめる。怪我した次の日からポジティブな気持ちに切り替えた」
弟で7月25日にサウジアラビアで元ヘビー級の3団体統一王者、アンソニー・ジョシュア(英国)のアンダーカードに出場する麗斗も「悩んでいる姿や落ち込んでいる姿を一切僕には見せなかった」という。
「本当は辛かったと思うけれど、それが駿斗の覚悟だったと思う」
堤は、その弟の麗斗が、年末のサウジアラビアで勝利した姿と、尊敬するジムの元4階級制覇王者、井岡一翔が、5月の東京ドーム決戦でWBC世界バンタム級王者、井上拓真(大橋)との5階級制覇をかけた戦いに挑む際に、「オレがまず頑張る」とのラインメッセージをもらい刺激を受けたという。
「弟も活躍している。井岡さんも大きな舞台に挑戦している。まだまだ僕も挑戦していかなくちゃと思った。挑戦している期間が後々青春になる」

