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花巻東の“大砲”古城が豪快な二塁打を放つ(写真・スポーツ報知/アフロ)
花巻東の“大砲”古城が豪快な二塁打を放つ(写真・スポーツ報知/アフロ)

元ヤクルト編成部長が見た大谷翔平“後輩”花巻東ドラフト候補“3人衆”の評価とは…驚愕“ディレードタッチアップ”&美技&救援登板の赤間史弥は急上昇も“大砲”古城大翔は「評価が難しい」

 第108回全国高校野球選手権の1回戦4試合が9日、甲子園で行われ、花巻東は、ドラフト注目の3人衆が登場、新田に4-2で競り勝った。「4番・一塁」で先発出場した古城大翔は、二塁打を含む2安打、3得点の大活躍。父は日ハム、巨人でプレーした茂幸氏。また「3番・左翼」で先発出場した赤間史弥は、8回に“ディレードタッチアップ”を決め、その裏に救援登板、先発左腕の萬谷堅心は7回を6安打2失点(自責1)にまとめた。元ヤクルト編成部長でコーチとしてもヤクルト、阪神、楽天で故・野村克也氏を支えた松井優典氏に3人の評価を聞いた。

 「投手までできるアスリート能力の高さ」

 大飛球がレフトを襲った。
 2点のリードで迎えた9回一死一塁。背走した赤間は、酒井真聖が快音を残した打球をなんと後ろ向きでグラブを伸ばしてキャッチするスーパープレーで、二死とし、新田の最後の望みを薄くした。
 赤間が甲子園をどよめかせたのはこれだけではなかった。8回だ。先頭打者として、右中間への二塁打で出塁すると一死三塁となって、続く萬谷はライトへの浅いフライ。赤間はタッチアップはできなかった。
 だが、ライトの安永快がすぐに中継へボールを返さず、持ったまま走り、ホームへ背中を向けていたセカンドにトスすると、その隙を三塁ベースからリードしていた赤間が見逃さない。一気にホームを狙い、貴重な4点目を奪いとったのだ。珍しい“ディレードタッチアップ”だ。
 赤間劇場はこれだけでは終わらなかった。
 その裏、7回6安打2失点(自責1)の好投を続けていた左腕の萬谷が球数が104球に到達していたこともあり、赤間が救援マウンドに立ったのだ。
 一死から四球を与えるも変化球を駆使して代打の宇都宮有成 を二塁への併殺打に打ち取ってみせた。ストレートは140キロも出ていなかったが、赤間が野球センスの塊であることを示すに十分なシーンだった。
 松井氏も「その身体能力と野球センスに驚かされた」と高く評価した。
「花巻東のドラフト候補3人衆の中で、最も成長が感じられたのは赤間だ。まさに走攻守において高いレベルのプレーを見せてもらった。相手の守備の隙を見逃さずホームを狙った走塁には、集中力と視野の広さ、そして野球センスを感じた。最後の大飛球をキャッチした守備力もスタートの良さ、落下位置を予測する能力に優れていることを示した。そして一番の驚きはマウンドでのピッチングだ。投手としてプロの候補ではないが、肩も含めたトータルのアスリート能力の高さが伝わってきた。バッティングはスイングスピードが速いしスカウトに追いかけていきたいと思わせる選手だ」
 OHTANIの遺伝子を受け継ぐ4番打者の古城も存在感を示した。2回の第1打席で先頭打者として高めのストレートをセンター前へ運び、斎藤蒼梧のタイムリーで先制ホームを踏む。圧巻は6回だ。レフトへ本塁打性の大飛球。手応えがあったのか、古城はすぐには一塁へ走らなかった。新田のレフトは追いつくもグラブにおさまらず二塁打となった。古城は久保村冠太のタイムリー二塁打で生還し、この日、3度目のチャンスメーカーとなった。

 

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