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亀田京之介が中谷潤人を苦戦させたエルナンデスに1-2判定負けも大善戦(写真提供・3150ファイト)
亀田京之介が中谷潤人を苦戦させたエルナンデスに1-2判定負けも大善戦(写真提供・3150ファイト)

「亀田京之介は神風を吹かせた。パンチは中谷潤人より強かった」1-2判定負けも”浪速の狂犬”がエルナンデスに大善戦…「偉そうなことを言って負けた。オレはこのレベルにないんかな」

 プロボクシングのIBF世界フェザー級15位の亀田京之介(27、MR)が23日、大阪の住吉区民センターでWBO世界スーパーバンタム級11位のセバスチャン・エルナンデス(25、メキシコ)とフェザー級10回戦を戦い、1-2のスプリット判定で敗れた。8ラウンドには年末にサウジで元3階級制覇王者の中谷潤人(28、M.T)を苦しめたエルナンデスに強烈な左ボディで叩き込んで動きを止めさせて「京之介は神風を吹かせた。ディフェンススキルはまだまだだが、中谷よりパンチ力があった」との称賛を受けた。キャリア6敗目を喫した亀田は「オレはこのレベルにないんかな」と負けを認めるも「心は折れていない」と現役続行を宣言し、日本ランカーを相手にした戦いから出直すことを誓った。

 

これがジャッジペーパー

8ラウンドに左ボディであわやのシーンを演出

「京之介コール」が850人の観客が集まった住吉区民センターに響いた。
 最終ラウンド。
「亀田打ち合いに消耗していると思った。KOを狙った」
 プライド高きメキシカンは前に出て倒しにきた。
「細かい。ちょんちょん(パンチは)は効いた」という亀田京之介は、ショートの左右パンチを浴びながらも何度もクリンチでしがみつきながら必死に耐えた。そしてゴング…。勝負は判定へともつれこんだ。
 ジャッジペーパーが読み上げられる。
 一人目は「96―94」で「赤、亀田」、2人目は「97―93」で「青、エルナンデス」
「勝ったかなとちょっと思った。(8ラウンドに)ボディを効かせた印象が強かったから」
 京之介は淡い期待を抱いた。
 一方のエルナンデスは「採点が難しいラウンドもあった、神のみぞ知る」と祈っていた。亀田の見栄えのいいビッグパンチを評価するか、それともインサイドから的確に数を当てたエルナンデスを評価するか、判断が分かれてもおかしくないラウンドが複数あった。
 3人目は「98―92」。そして「青、エルナンデス」とコールされると京之介はガックリとうなだれた。
 それでも前戦で判定勝ちした元3階級制覇王者、ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)に続く、番狂わせを起こしかけた京之介に惜しみない拍手が送られた。その魂のファイトは敗れてなお感動を与えた。
 両目を腫らした姿でバックサイドに設置された取材スペースに現れた京之介は気丈に敗戦を振り返った。
「足を止めない練習をしてきたが、いざ対決すると、フィジカルでは全然、(不利は)ないが、途中から大きい岩が向かってくる感じがした。パンチはなかった。パンチも見えていた。手ごたえのあるパンチもあった。右のオーバー(フック)気味(のパンチ)も入っているけど、前に来た。これは厳しい試合になると思った。打ち合いも想定内だったが、やっぱり強かった」
 記者から「京之介コールは聞こえていたか」と聞かれ「聞こえた。やっぱり勝ちたかった。(初めての)地元やったし息子も初めて見にきてくれたから勝ってリングに上げたかった」と言い涙で言葉に詰まった。
 1、2ラウンドは京之介のペースだった。
 ジャブでリードしながらステップワークを使い、スロースターターのエルナンデスを翻弄し、左ボディ、右のフックなどを浴びせた。距離が詰まると、左右アッパーを叩きこ込んだ。ジャッジの2人は1、2ラウンドを京之介につけた。
 だが、京之介は「あれが通用するのは3(回)まで」と感じていた。
 3、4、5ラウンドとエルナンデスのプレスが強まると足が使えなくなった。ロープを背負い、アッパーやフックを狙狙って対抗するも、インサイドから絶え間なく飛んでくるショートブロー、特に左が京之介の顔面を確実に捉えていた。

 

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