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元ヤクルト編成部長が“夏の甲子園”ドラフト候補トップ10を“格付け”してみた…1位はもちろん横浜の織田翔希だが3位や4人選んだ野手からは意外な名前が…

 第108回全国高校野球選手権大会は、いよいよ今日18日に甲子園で準々決勝4試合が行われ4強が決定することになる。横浜の織田翔希がプロスカウトの注目を集める大会となったが、今秋のドラフト候補を格付けすればどうなるのか。元ヤクルト編成部長でコーチとしてもヤクルト、阪神、楽天で故・野村克也氏を支えた松井優典氏(76)にトップ10をリストアップしてもらった。

 「全体的に不作。特AからAは3人だけか」

 松井氏が選んだ今大会のドラフト候補トップ10のうち5人が8強に残った。
「織田が突出してナンバーワンだが、プロ側から見れば全体としては不作の大会だ。いわゆる特AからAのレベルにあるのは、織田、高部陸(聖隷クリストファー)、平田玲翔(大分商)の3人だけか」
 これが松井氏のシビアな見方だ。
 文句なしに格付けランキング1位は織田。1回戦屈指の好カードとなった昨夏覇者でドラフト候補の末吉良丞との投げ合いとなった沖縄尚学戦では9回二死まで139球を投げて12三振を奪い6安打2失点。そして2回戦の日南学園戦では、6回途中から救援登板して“伝説の5球”で無死満塁を切り抜け、甲子園最速となる156キロをマークした。
「日南学園戦では狙ってストレートで三振を取った。変化球でまとめる投球とストレートで押す投球の2つの面を見せてもらえた。プロで1年目から2桁勝った松坂大輔、田中将大に近いレベルにある。彼らに比べて、ストレート、変化球の精度の完成度はやや劣るが、チームによっては開幕からローテーに入る可能性がある。1位で複数球団が競合するのではないか」
 2位は1回戦の佐野日大戦で9回を投げ10三振を奪うもセンターのまさかの落球で失った1点に泣いた聖隷クリストファーの左腕、高部。静岡大会の疲れからか、最速は144キロ止まりだったが、本来の最速は150キロ。
「下半身が大きくなっていたし、リリースの鋭さとバッターへ与える威圧感に成長を感じた。確かにスピードガンはそれほど出ていなかったが、ベース板上でボールがより強くなっていた。大学進学を表明したらしいが、むしろそれはプラスかもしれない。4年後には、中日の左腕の金丸夢斗のプロ入り時よりも上のレベルにあるかも」と評価した。
 3位は大分商の右腕の平田。「2番・DH」で先発出場し、途中でDHを解除してマウンドに上がった二刀流だ。2回戦で姿を消すも最速は150キロをマーク。ただ松井氏が注目したのは、その走塁の姿だった。
「50m6秒の走力もさることながら、歩幅が広く走っている姿は目を引くほどバランスが取れていた。それだけで身体能力の高さがわかる。リリースがやわらかく。指の感覚で変化球でストライクが取れる。最速は150キロだったが、まだ体が未完成なのでもっと出るだろう。今後1本に絞るなら投手だろうがバットスイングのスピードも申し分なく二刀流の可能性がある」
 平田はプロ1本を宣言している。
 松井氏は4位に社の岩井秀耶、5位に中京の鈴木悠悟と「似たタイプの右腕2人」を選んだ。岩井は2回戦で智弁和歌山戦を9回2失点に抑えながらも1-2で敗れた。8安打を打たれながらも粘り強い投球で最速は150キロ。鈴木は1回戦の霞ケ浦戦で6回途中で5失点降板し、最速は144キロに留まったものの本来の最速は148キロ。
「ランク的には上位の3人からは少し落ちるが、岩井も鈴木も上背はないがリリースの柔らかさにセンスを感じさせる。岩井はスリークォーターで高めで空振りの取れる回転数の多いストレートが特徴。打者に向かっていく姿勢もいい。鈴木は、球持ちがいいのでバッターを押し込める。投球の総合レベルが高い」
 鈴木はプロ志望だが、岩井もまた大学進学を希望している。

 

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