元ヤクルト編成部長が“夏の甲子園”ドラフト候補トップ10を“格付け”してみた…1位はもちろん横浜の織田翔希だが3位や4人選んだ野手からは意外な名前が…
6位にようやく松井氏が「今大会の野手の中では最も評価が高い」とする花巻東の赤間史弥の名前が上がった。「3番・レフト」で起用されている1m80、98Kgの大型外野手で投手としても3試合すべてに登板している二刀流。打率.455で出塁率は.538、投げては3試合で9回2/3を投げて防御率は0.93。
松井氏が注目したのは、その走塁だ。
1回戦の新田戦では、内外野の連携の隙を見てディレードタッチアップを決め、2回戦の岡山学芸館戦では、なんと驚異の4盗塁を記録した。しかも三盗が2つでエンドランで捕逸が重なり記録上、本盗まで記録した。
「三盗は100%の確信がなければ走れない。投手のクセ、相手ベンチの動きなどに目を配る視野の広さと、センスの塊を感じる。パワーに頼りがちだった打撃にそれらのセンスがプラスアルファされて幅の広さにつながっている。投手を任されるくらいで肩も強い。プロでは野手だろうが、スカウトが欲しがる逸材だ」
7位は英明の1m82、81Kgの大型左腕、冨岡琥希。今大会では最速142キロに留まったが、3試合で防御率1.71の安定感を示した。
「彼もスピードガンよりも打者が体感として速さを感じるタイプ。スライダーは1級品で将来期待型だ。進学希望と報道があるがその選択は正解だろう」
8位は有明の3盗塁を決めている1m75、69Kgの「1番・二塁」の永田晴輝だ。
「ゲッツープレーでの身のこなし、ハンドリング、すべての動きに無駄がない。50m5秒台の足だけでなく三盗を決めるセンスが光る。打撃ではミート力もある(ここまでの打率.357)。巨人で売り出し中の浦田の姿が重なる」
9位は横浜の評判のショートストップ池田聖摩だ。ここまで打率.357で今大会では登板機会はないが、最速150キロをマークしている。
「マウンドに上がるほどの強肩にハンドリング、フットワークと守備はすでにプロのレベルに近い。バッティングではしっかりと間も作れる。走攻守の完成度が高く間違いなくドラフトでかかる。ただプロでは何か突出したものが必要になるだろう」
トップ10の最後が仙台育英の「4番・ライト」の田山纏だ。大会の開幕カードとなった札幌日大戦で、大会第1号をライトスタンドへ運び、ここまで3試合で打率.333、3打点と頼れる4番打者としてチームを8強に導いた。
「通算25本塁打のパンチ力は、今大会でも1、2位を争う。右投げ左打ちだが、左手の使い方が上手いのが特徴。だから逆方向へも強い打球が打てる。守備では肩も強い。セ・リーグも来年からDH導入されるため、指名の可能性がさらに広がるだろう」
夏の甲子園の戦いも残るは準々決勝、決勝、決勝の3日間。8強に残った5選手にとって最後のアピールの場でもある。

