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  • 井上尚弥が「“凄い”とうなった」片岡雷斗が9回TKOで最速タイ3戦目での東洋タイトル奪取…大橋会長「記録に興味はないがただシンプルにできる」と日本最速4戦目での世界挑戦を約束
片岡雷斗が最速タイ記録となる3戦目で東洋タイトルを奪取(写真・山口裕朗)
片岡雷斗が最速タイ記録となる3戦目で東洋タイトルを奪取(写真・山口裕朗)

井上尚弥が「“凄い”とうなった」片岡雷斗が9回TKOで最速タイ3戦目での東洋タイトル奪取…大橋会長「記録に興味はないがただシンプルにできる」と日本最速4戦目での世界挑戦を約束

 

 だが、大橋会長は「判定勝ちで良かった」と意外な感想を明かした。
「これから(強い相手と)長いラウンドをしなくちゃいけないので、早く終わったらどうしようかなと思っていた。あえて危険を承知で強敵を選んだ。打たれ強くてスタミナがあってグイグイくる。アマチュアが一番嫌な相手。3ラウンドまではできるがそれを過ぎると巻き込まれてダメになる」
 アマで1敗しかしていない片岡だが、まだこれがプロ3戦目。あえてプロ仕様のスタイルを身につけさせるために試練を与えたのだ。
「嫌がっても前へくる選手はアマではやっていない。ボディが入っても前へくる」
 片岡もアマ時代に対戦したことのないスタイルに面食らったという。
 だが「プロ3戦目でやる相手ではない」世界ランカーと9ラウンドの長丁場を戦い、しかも圧倒してTKOで仕留めたことは大きな財産となった。
 大橋会長は片岡の実力を認め来年の世界戦にゴーサインを出した。
「4戦目で(日本)最速になるんだけど、それには興味はないが、ただシンプルに(世界挑戦が)できると思った」
 日本最速の世界奪取記録は、元4階級制覇王者の田中恒成(畑中)とWBA世界ライトフライ級王者の吉良大弥(志成)が達成した5戦目。片岡は長らく破られていないその最速記録の更新に挑むことになる。日本では協会の内規で、地域タイトルの獲得が、世界挑戦の条件とされているため、まずその最初の関門をクリアするのが難しいのだが、片岡は、今回、難なくその第一関門を突破した。
 嬉しいゴーサインを聞いた片岡は「そう言って下さるのは嬉しい。会長に出された課題をクリアしていく。4戦目よりかどの相手と戦うかを考えている。強い相手と戦えることが嬉しいし、そこにプラスベルトがある」との決意を固めた。
 大橋会長に「ミニマムでできる?」と聞かれた片岡は「できます」と即答した。
 今後、ミニマム級とライトフライ級の両にらみで世界戦交渉を行っていくことになるが、現実的なのはライトフライ級だ。現在、WBAが吉良、WBCが岩田翔吉(帝拳)、IBFがタノンサック・シムシー(タイ、グリーンツダ)、WBOがWBAの休養王者でもあるレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)の4人。グリーンツダ所属であるタノンサックは、大橋会長が声をかけてLeminoの興行でずっと試合をしており、マッチメイクを組むのは難しくない。最有力候補だ。ただ危険なKOパンチャー。実現すれば、片岡がモンスターをうならせたスキルでどう対抗するか、ワクワクするカードになるだろう。
「ディフェンスだけでなく攻撃でも沸かせられるようになりたい」
 2027年は、21歳のザ・サンダーが世界へ羽ばたく年になる。

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