• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • え?狙いは何?「井上尚弥対アフマダリエフは(どちらが勝つか)50対50の戦いだ」9.14名古屋決戦を前に挑戦者陣営の大物プロモーターが勝利宣言を撤回して異例の弱気発言
9.14名古屋決戦を前にアフマダリエフのプロモーターが勝利宣言を撤回して異例の弱気発言
9.14名古屋決戦を前にアフマダリエフのプロモーターが勝利宣言を撤回して異例の弱気発言

え?狙いは何?「井上尚弥対アフマダリエフは(どちらが勝つか)50対50の戦いだ」9.14名古屋決戦を前に挑戦者陣営の大物プロモーターが勝利宣言を撤回して異例の弱気発言

 プロボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(32、大橋)に9月14日に名古屋の「IGアリーナ」で挑戦するWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30、ウズベキスタン)をプロモートしている英大手プロモート会社「マッチルーム」のエディ・ハーン代表(46)が「(どちらが勝つか)50対50の戦いになる」と発言した。米リング誌などが伝えたもの。これまでの強気なコメントからかなりトーンダウンした弱気発言。それが本音なのか、それとも裏があっての陽動作戦なのか。3か月も先の試合が盛り上がってきた。

 「ボクシング界での最高の試合のひとつ」

「え?」。一瞬、耳を疑うような発言を大物プロモーターのハーン氏が発した。
「井上対アフマダリエフの戦いは、ボクシング界で最高の試合のひとつだ。私は(どちらが勝つか)50対50の戦いとしてそれを見ている」
 5分5分の戦い?勝利宣言を撤回して一気にトーンダウンした。
 これまでハーン氏は井上を過激に挑発し続けてきた。
 5月28日に力石政法(大橋)とIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で対戦したエドアルド・ヌニェス(メキシコ)のプロモーターとして来日した際にも「9月は簡単な試合にならない。MJ(アフマダリエフ)が勝つと信じている。今までの相手のようにはならない」と明言。
 その根拠として「MJのパンチは(ラモン)カルデナスより強い。(ルイス)ネリよりもテクニックはベター。この階級で言えば、今まで戦った誰より頭もいい、ボクシングスキルも比べものにならない。そして何より井上陣営は3度も逃げたじゃないか」と豪語していた。
 アフマダリエフは、5月30日にメキシコでルイス・カスティージョ(29、メキシコ)と対戦して8回2分5秒TKO勝利した。2度ダウンを奪い形的には圧勝だが、手数が少なく、一発ばかりを狙い実力差のある相手を仕留めるまでに時間がかかり、中継したコメンテーターに「井上尚弥戦に万全の準備が整ったとは言えない」とこきおろされた。カスティージョは聴覚に障害を持つボクサーで2023年2月には亀田和毅(TMK)と対戦し鼻を折られて5回TKOで敗れているが、アフマダリエフは3回余計にかかった。さらに途中古傷である左拳を痛めた疑念もあった。
 ハーン氏の弱気発言は、この試合の出来の悪さから来ているのだろうか。それとも井上の強さを認めた上での本音なのか。

 

関連記事一覧