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井上尚弥が12月27日にサウジアラビアでWBC1位のピカソと対戦へ(写真・山口裕朗)
井上尚弥が12月27日にサウジアラビアでWBC1位のピカソと対戦へ(写真・山口裕朗)

井上尚弥が12月27日にサウジアラビアでの日本対メキシコ全面対抗戦で「一度は逃げた」WBC1位アラン・ピカソと対戦へ…総合娯楽庁長官が明かす…中谷潤人、拳四朗も参戦可能性

 プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32、大橋)が12月27日にサウジアラビアでWBC同級1位のアラン・ピカソ(24、メキシコ)と対戦する計画が持ち上がった。井上が昨年3年30億円の大型契約を結んだ「リヤドシーズン」の責任者であるサウジ総合娯楽庁のトゥルキ・アルシェイク長官が米老舗「リング誌」で明かしたもの。日本対メキシコの全面対抗戦となる計画でWBC&IBF世界バンタム級王者の中谷潤人(27、M.T)、WBC&WBA世界フライ級王者の寺地拳四朗(33、BMB)の出場も計画されているという。

 3年30億円でスポンサー契約を結んだ「リヤドシーズン」登場の第1弾

 モンスターのサウジアラビア初上陸プランの全容が明らかになった。
 井上が昨年3年30億円の大型契約を結んだ「リヤドシーズン」の責任者である総合娯楽庁のトゥルキ・アルシェイク長官が、経営権を持つ米老舗「リング誌」で、「12月にはモンスターが登場する。本物の怪物だ。12月27日に井上対ピカソをメインイベントに据える(契約を)結ぶのも間近だ」と明言したものだ。
 日付は12月27日で相手はWBC1位のピカソだ。
 井上は9月14日に名古屋でWBA世界スーパーバンタム級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦するが、それをクリアすることを前提に当初、12月にサウジアラビアで、ひとつ上の階級のWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(英国)に挑戦する計画が練られていた。5階級制覇を果たした後に来年5月に東京ドームでまたスーパーバンタム級に落としてWBC&IBF世界バンタム級王者の中谷と対戦するプランだった。
 しかし、その階級の上げ下げが肉体へ大きな負担を及ぼすため、フェザー級転向は中谷戦の後に先送りされていた。井上も「スーパーバンタム級が適正階級。この階級でやれるまでやりたい」とも明かしていた。
 そこでスーパーバンタム級での対戦候補として浮上したのが、WBC1位のピカソと、目の上の負傷で決定していた井上との対戦を2度流したサム・グッドマン(豪州)だったが、アルシェイク長官は、日本対メキシコの全面対抗戦というアイデアの中でピカソに白羽の矢を立てた。
 ピカソは32戦無敗のメキシカン。「メキシコの東大」と言われるメキシコ国立自治大の医学部に在学しているエリートで、メキシコ国内で人気がありWBCの指名挑戦者。当初は、5月4日の米ラスベガスでの井上の対戦候補だった。しかし、ピカソの父親など周辺が「今のピカソなら1、2ラウンドで倒される」という専門家や関係者の声に怖気づいて対戦を辞退した。
 ピカソ自身はメキシコのメディアに「その試合については、いろいろな憶測が飛び交っている。まず第一に私は逃げていないし、あの試合(井上戦)を望んでいる。(井上との)ハイレベルな試合をする準備はできているんだ」と主張していた。

 

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