• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 「打者だけの評価でもドラ1で消えるだろう」衝撃アーチを放った山梨学院の”怪物二刀流”菰田陽生“ネクスト大谷”としての可能性は?…負傷交代も元ヤクルト編成部長は「成長を評価」
山梨学院の怪物二刀流の菰田が第1打席の初球を捉えてレフトスタンドへ特大の一発を叩き込む(写真・スポーツ報知/アフロ)
山梨学院の怪物二刀流の菰田が第1打席の初球を捉えてレフトスタンドへ特大の一発を叩き込む(写真・スポーツ報知/アフロ)

「打者だけの評価でもドラ1で消えるだろう」衝撃アーチを放った山梨学院の”怪物二刀流”菰田陽生“ネクスト大谷”としての可能性は?…負傷交代も元ヤクルト編成部長は「成長を評価」

 センバツ高校野球の1回戦3試合が22日、甲子園で行われ、“ネクスト大谷”の二刀流選手として注目の山梨学院の菰田陽生(3年)が「2番・一塁」で登場、長崎日大戦の1回に先制アーチを放ち、チームの5-3勝利に貢献した。5回の守備で左手首を痛めて6回で退き、今後の出場が不安視されるが、元ヤクルト編成部長で、“名将”故・野村克也氏の参謀として知られる松井優典氏は「今大会のBIG3のうち一番の成長が見られた。素材的には打者だけでもドラフト1位で消える」と太鼓判を押した。次戦は26日の大垣日大戦。果たして「投手・菰田」が見れるのか。

 初球のカーブを狙い打ち…次戦出場微妙も投手なら…

 怪物二刀流、ネクスト大谷…称号に恥じぬ衝撃の一発だった。「2番・一塁」でスタメン出場した菰田は、1回に巡ってきた第1打席で古賀友樹が初球に投じたウイニングショットのカーブを一振りで仕留めた。 
 打球はライナーでレフトスタンドの中段まで飛んでいった。
 各社の報道によると、試合後に菰田は、「初球の甘いカーブを狙っていた。打った瞬間、いったと思った。甲子園でホームランを打ちたい気持ちがあったので、その中で一本が出て流れを作れて良かった」と、高校通算35号、自身では、春夏を通じて甲子園第1号となる先制アーチを振り返った。
 菰田の一発が導火線となり、この回一気に5得点。その後、古賀が立ち直ったことを考えると、価値ある一発で、試合を通じて最も得点効率が高かったことからメジャー流に最強打者の菰田を「2番」に置いた吉田洸二監督も「点数にできないぐらい値千金のホームラン。長いこと監督をしているけど、一打で試合を動かしたというのは、まさにああいうこと」と絶賛した。
 菰田は2回の第2打席は三塁ゴロに倒れたが、5回にはまたカーブを引っ張り、凄い打球で三遊間を破った。
 だが、5回の守りでアクシデントが起きた。二死一塁から平野博裕の三塁ゴロを処理した藤田蒼海からの送球がホームベース側に逸れて、捕球しにいった菰田のミットが打者走者の両脚に挟まれる形で交錯した。菰田は転倒して左手を抑えて苦痛に顔をゆがめた。ベンチでテーピング処置をして守備に戻ったが、痛みが収まらず、自ら吉田監督に直訴して6回から交代した。
 吉田監督は、2番手として菰田を登板させる考えでいたそうだが、最速152キロを誇る”怪物二刀流”のお披露目は、お預けとなった。
 阪神でスカウトを経験、ヤクルトでは編成部長としてドラフトの指揮をとった松井氏は「成長の後を感じた」という。
「今大会では、沖縄尚学の末吉良丞、横浜の織田翔希と、菰田がBIG3と呼ばれるプロ注目のドラフト候補だった。末吉と織田は1回戦で姿を消したが、その3人の中で、最も成長を感じたのが菰田だった。本人は、狙っていたそうだが、初球から変化球にヤマを張れるその意識の持ち方がまず進歩だろう。その後の打席を見ていると目線は外角にあった。つまり内角をさばける自信と、相手バッテリーの攻め方を読んでいたと考えられる」

 

関連記事一覧