渦巻く賛否!ドジャースに決勝犠飛を許したソン・ソンムンのカットプレーが韓国メディアも交えて物議…「マイナーに戻れ!」非難の一方で“3Dリプレー映像”拡散で「合理的な判断だった」
ドジャースが19日(日本時間20日)、敵地でのパドレス戦に5-4で競り勝ち、ナ・リーグ中地区の首位を奪い返した。決勝点は9回に絶対守護神のメイソン・ミラー(27)から奪った犠飛だったが、強肩の右翼手フェルナンド・タティス・ジュニア(27)のバックホームを二塁手のソン・ソンムン(29)がカットしたことに対してパドレスファンからの非難が殺到し、監督や韓国メディアが擁護するなど物議を醸す異常事態となった。
タティス・ジュニアのレーザービームはカットしない方が…
首位攻防戦にふさわしい激闘となった。
勝負が決したのは9回だ。マウンドには4-4で迎えた9回だった。パドレスは今季21試合に投げ、20試合で無失点だった最速168キロを誇る絶対守護神ミラーをマウンドに送った。
一死からマックス・マンシーがフルカウントから6球目の外角低めへのスライダーを見送った。判定はストライクもマンシーがABSチャレンジを求め、ボールにひっくり返り、マンシーが一塁へ歩いた。デーブ・ロバーツ監督は、代走にアレックス・コールを送った。ここでミラーが致命的なミスを犯す。カウント0-1にしてからの一塁への牽制が大きくそれて一塁手タイ・フランスのミットに当たり、そのまま外野ファウルゾーンへ転がった。コールは盗塁のスタートを切っていた。正確に投げていればアウトだったが、コールは三塁まで進んだ。
そして一死三塁でファウルで粘りながらタイミングを合わせたアンディ・パヘスは、ライトへ詰まったフライを放つ。飛距離は83.8メートル。2,3歩後ろから走り込んで捕球体勢に入ったフェルナンド・タティス・ジュニアがバックホーム。これを守備固めで途中出場していた二塁手ソン・ソンムンがカットして本塁へ送球した。微妙なクロスプレーとなったが、球審はセーフの判定。パドレスはリプレー検証を求めるも、滑り込んだコールの左足が先にベースに届いていた。
結局、この1点が決勝点となった。ドジャースが5-4で勝利し、ミラーが今季初黒星を喫した。ミラーが敗戦投手となったのは、アスレチックス所属だった昨年5月17日のジャイアンツ戦以来、約1年ぶりだ。
だが、試合後にパドレスファンが怒りの声をあげたのが、この韓国人二塁手のカットプレーだった。
韓国メディア「OSEN」は、「『なぜ本塁送球をカットするんだ』『トリプルAに戻れ』…ソン・ソンムンの本塁送球カットプレーに猛批判…SD衝撃の逆転負け」との見出しを取った記事の中で、SNSでのファンの声を紹介した。
「ソン、何をしてるんだ」、「カットは必要なかった」、「なぜタティスの送球をカットしたんだ」、「絶対に許されない結果だ」、「(トリプルAの)エルパソに戻れ、ソン」
同メディアは「現地ファンは激しい非難を浴びせた。ソン・ソンムンが本塁送球を途中でカットして投げ直したことで、わずかな時間のロスが生じたためだ。タティス・ジュニアの肩はメジャーリーグ屈指。レーザービーム送球で何度も補殺を記録してきた。ただ仮にソン・ソンムンがカットせず、そのまま送球を通していたとしても、本塁でタッチアウトにできたと断言はできなかったかもしれない。タティス・ジュニアの本塁送球は、捕手の左側(三塁側)へやや逸れる軌道にも見えた」と解説した。
またパドレスファンだけではく、米サイト「ジ・アスレチック」のドジャース担当記者であるファビアン・アルダヤ氏も「ソン・ソンムンがなぜ送球をカットしたのか、よく分からない」とXに投稿、韓国人二塁手の判断に疑問を示していた。『ベースボール・サーバント』によると、タティス・ジュニアの平均送球速度は時速93.0マイル(約149.7キロ)。メジャーリーグ全体でも上位4%に入る強肩であることが、このカットプレーへの非難の声を増長させた。

