「フェザー級で井上尚弥と戦いたい。勝てる可能性はなくはない」亀田京之介に2-1判定勝利したエルナンデスがモンスターとの対戦を訴える…まずその前に12月にはカシメロ戦を熱望
プロボクシングの「3150FIGHT 11」が23日、大阪の住吉区民センターで行われ、メインのフェザー級10回戦ではIBF世界フェザー級15位の亀田京之介(27、MR)がWBO世界スーパーバンタム級11位のセバスチャン・エルナンデス(25、メキシコ)に1-2判定で敗れた。昨年12月に元3階級制覇王者の中谷潤人(27、M.T)に判定で敗れるも大苦戦させたエルナンデスは、かつてスパーリングパートナーを務めたことのあるスーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(33、大橋)とのフェザー級での対戦を熱望。またゲストとして来場していた元3階級制覇王者、ジョンリエル・カシメロ(37、フィリピン)と12月に日本での対戦を求めた。

この男の脳は鉄でできているのか。
エルナンデスは驚異的なファイトで亀田京之介を2-1判定で振り切った。元々はスロースターター。1、2ラウンドは亀田のステップワークとスピードに翻弄され、左右のフック、ボディ、至近距離でのアッパーを被弾するも、まったく動じることなかった。
徐々にプレスを強め、ひたすら前へ出て追い回し、ロープを背負わせて左右のショートブローを絶え間なく永遠に打ちまくるというスタイルを貫いた。
8ラウンドには、亀田の強烈な左のボデイショットを浴びて動きが止まった。
「あれは効いた。オレはメキシコの戦士なんだ!そう言い聞かせて耐えたんだ」
逆に亀田がこのラウンドを最後にスタミナが切れた。
「亀田打ち合いに消耗していると思った。KOを狙った」
亀田が見栄えのいいビッグパンチを何発もヒットさせていたラウンドがあったことや敵地での採点に不安があったのだろう。10ラウンドは明らかにパンチの強度を強めて仕留めにきたが、亀田はクリンチを駆使して倒れなかった。
判定は2-1のスプリット。
「亀田に感謝と尊敬の気持ちを伝えたい。ファンにいい試合を見せれたと思う。採点が難しいラウンドもあった。神のみぞ知る。勝つことだけに集中したんだ」
ジャッジの一人は1,2ラウンド以外の全ラウンドでエルナンデスを支持していた。
それでもエルナンデスは亀田をこう称賛した。
「彼は強いハートで最後まで戦った。日本を代表している偉大な選手だった」
そして筆者に”神風”という言葉の意味を確認した上で「強いファイター。彼は神風を吹かせた」と言った。
つまり番狂わせを起こされかけたことを認めたのだ。
昨年12月のサウジアラビアで中谷のスーパーバンタム級のテストマッチの相手に選ばれ、0-3判定で敗れたものの、元3階級制覇の目を大きく腫れさせるなど苦しめた。ジャッジの2人は2ポイント差で「エルナンデスが勝っていた」との声も聞かれた。
それ以来の再起戦をフェザー級に上げて、しかもアウェーの日本で飾ったのである。
エルナンデスは今後の目標を「フェザー級での世界チャンピオンを狙いたい」と明言した。
そして2027年には、そのフェザー級での5階級制覇を狙うとされているモンスターに言及した。
「井上尚弥がフェザー級に上がってくれば、もちろんやりたい。みなさんはその対戦を見たいですか?」
フェザー級での対戦を熱望した。

