• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • 今日サッカーW杯メンバー発表…焦点は?本当にサプライズ無き26人が選ばれるのか
RONSPOが選ぶ予想メンバー26人
RONSPOが選ぶ予想メンバー26人

今日サッカーW杯メンバー発表…焦点は?本当にサプライズ無き26人が選ばれるのか

上田もフル代表では無得点が続く。ただ、古橋に代わって後半からプレーしたエクアドル戦では前線で高さと強さを見せ、味方からパスを引き出す好循環を生み出した。スピードを武器とするアタッカーは前田に浅野、さらに伊東もいるだけに、ポジショニングと得点感覚に長けた上田が逆転で滑り込むのではないだろうか。
 1トップに4人を招集するのは多いかもしれない。しかし、絶対的な存在がいない以上は、過去の大会より3人増の26人を招集できる状況を生かし、対戦相手や試合展開によって使い分けるしかない。具体的にはドイツ戦とスペイン戦では前田を先発させてまず相手を混乱させ、勝利が必要なコスタリカ戦では大迫を先発させて前半からゴールを奪いにいく。
 FW三浦知良が選外となった1998年フランス大会を皮切りに、これまでのワールドカップ本大会に臨む代表メンバー発表では数々のサプライズが繰り返されてきた。
 2002年日韓共催大会ではMF中村俊輔が落選し、ベテランのFW中山雅史とDF秋田豊が電撃復帰。2006年ドイツ大会では主力だったFW久保竜彦に代わってFW巻誠一郎が、2010年南アフリカ大会はチームのまとめ役としてGK川口能活を抜擢。2014年ブラジル大会ではJリーグでゴールを量産していたFW大久保嘉人が電撃復帰した。
 しかし、いずれの場合も、チーム作りが当初の計画と異なっていたがゆえにサプライズが必要になったといっていい。指揮官が開幕2ヵ月前に交代した前回ロシア大会も然り。その意味でも、いつものメンバーを略した“いつメン”で落ち着くと見られる今回は、批判を浴びながらも森保監督が描いてきた構想通りに開幕を迎えようとしている。
 史上初めて冬に開催されるカタール大会は、開幕直前の11月第2週までヨーロッパ各国でリーグ戦が行われる。怪我人が出る状況はある程度織り込み済みで、対策としてJFAは浅野と板倉の所属クラブへスタッフを派遣。回復状況を随時把握できる形にしている。
 それでも緊急事態が起これば、各国とも初戦の24時間前までメンバー変更ができる。日本対ドイツのキックオフは日本時間23日22時なので期限は同22日22時。JFAの反町康治技術委員長はその場合、ヨーロッパ組から代替招集する方針も明かしている。
 代表メンバー発表会見は、1日14時から都内のホテルで開催される。JFAの田嶋幸三会長、反町技術委員長とともに登壇する森保監督が、4年半の歳月をかけてポジションごとに序列を完成させた、絶対的な信頼を置く26人の名前を一人ずつ読み上げていく。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

関連記事一覧