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前日計量で30グラムオーバーのハプニングがあったものの井上尚弥はバトラーと余裕のグータッチ(写真・山口裕朗)
前日計量で30グラムオーバーのハプニングがあったものの井上尚弥はバトラーと余裕のグータッチ(写真・山口裕朗)

今日世界注目の4団体統一戦…井上尚弥はバトラーを1ラウンドでKOできるのか…再燃した論争!

 米ボクシング専門サイト「ボクシング・シーン」は、井上の特集記事をトップ掲載し、その中で「バトラーとの試合は少なくともオッズメーカーの目からは、ボクシングの歴史の中で最も議論の余地のないタイトル戦の1つとなっている。バトラーの実力不足というより井上の能力が理由。この時点でバトラーは40対1のアンダードッグであり、さらにその差が大きいオッズもある。井上の発言を聞くと爆発の予感がより増してくる」と予想している。
 大手ブックメーカーのウイリアムヒルのオッズは、井上勝利が1.02倍で、バトラーが15倍。井上に1000円賭けて20円のプラスにしかならない。もはや勝敗は賭けの対象にならず何ラウンドで倒すかが焦点で1ラウンドから3ラウンドが1.50倍で、以降ラウンドが後半にいけばいくほど倍率が上がり、バトラーが10ラウンドから12ラウンドの間まで倒れずに我慢することができれば21倍となっている。つまり井上が1ラウンドでKOできるかどうかが、ボクシング通の間での最大の話題。ちなみに同ブックメーカーの井上の1ラウンド勝利オッズは4.50倍だ。
 実は、その1ラウンドKO問題が論争を呼んでいる。
 10日の公式会見で大橋会長が「1ラウンドから火を噴く」と予告したが、井上は「そういう作戦はございません」とユーモアを交えて1ラウンドKO狙いを否定していた。だが、11日に動画をアップし、「と言いながらも(1ラウンドから)火を噴きます」と前言を撤回。いったいどっちなんだ?と物議を醸した。
 2度目で計量をクリアしてグローブチェックを終えた井上が囲み取材に応じたので、この1ラウンドKO狙い論争について直撃した。
――結局のところどっち?
 井上は、ふふっと笑う。
「いろいろと作戦はある。(1ラウンドから)火を噴く作戦もあるし、様子を見る作戦もある。向かい合って、リングに上がって、直感力で攻めていく。バトラーの戦略は、なんとなくわかる。彼には決められたボクシングがある。でも自分には決められたボクシングはない。いくこともできるし、見ることもできる。当日、リングで向かい合ったときに、いくか、いかないかを決めたい」
 井上の言うバトラーの「決められたボクシング」とは、フットワークを使って相手の攻撃をいなし、カウンターを狙い、ジャブ、ワンツーを主体とした直線的な出入りでポイントを稼ぐ典型的なアウトボクシングである。裏をかいてファイターに変身して殴り合いを挑んでくることは考え辛い。
 一方の井上は変幻自在。基本的にはタイミングを重視した倒すボクシングで、ポイント狙いのアウトボクシングは、試合ではほぼやったことはないが何でもできる。
 ただテクニックを持ったバトラークラスのボクサーに逃げを徹底されると、そこを崩すのは容易ではない。1ラウンドから完全にサークリングをされれば、秒殺のチャンスはなくなる。1ラウンドKOできるか、できないかのカギを握るのは、バトラーが出てきてくれるのかどうかという点になる。
 父で専属トレーナーの真吾氏が、「バトラーの出方次第。どんなスタイルで来ても対応できる準備はしてきた」というのも、そこが読みにくいためで、実行のできないことのビッグマウスを嫌う井上が、1ラウンドKO狙いを断言しない理由もそこにあるのだ。
 では1ラウンドKOの可能性はあるのか。

 

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