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初ブルペンに入った新外国人の先発候補Bケラー(上)と抑え候補ビーズリー(下)。対照的なピッチングスタイルだ(写真・黒田史夫)
初ブルペンに入った新外国人の先発候補Bケラー(上)と抑え候補ビーズリー(下)。対照的なピッチングスタイルだ(写真・黒田史夫)

阪神の岡田監督が沖縄キャンプで「凄いアレやったな」と驚く…虎の新外国人4人は”アレ”を狙う救世主になれるのか?

 昨季アスレチックスで89試合に出場、メジャーでは結果が伴っていないが3Aで通算打率.299を打ったノイジーはその理想に近い選手だろう。
 専門は三塁と一塁の内野手で、レフトの守備が未知数だったが、初日のシートノックでは、内野らしい軽快なクイックネスな送球と肩を披露。打球を追う動きもソツはなかった。岡田監督も「内野をやっていたから捕ってからが早い。低い強いボールを投げれそう。(レフト守備)予定通りいけばええけどね」と評価していた。
 もう一人のミエセスは対照的なパワーヒッター。マイナー140発の120キロの巨漢で、柵越えを連発していた。引っ張りオンリーではなく逆方向に対応する柔軟さもあった。陽気なドミニカンで、すでにチーム内では「ミエちゃん」の愛称で呼ばれている。
 初日のシートノックでは岡田監督が指示したわけでもないのにライトの守備に入ってアピール。守備は不安が残る内容だったが、外国人の人数を大幅に整理した関係で1軍登録の5人枠に入ることができる。
 岡田監督は、「あの体や。パワーはある。あとは当たるか、当たれへんか。笑。ただ(5人の外国人)枠の問題を心配する必要ない。実戦で対応できたら1軍戦力でつかえるわけやからね」と、その意外性に期待している。
 シーズンには必ず、三振か、ホームランかでOKという場面が出てくる。メジャー実績はなく推定年俸50万ドル(約6500万円)の“大砲”が掘り出し物になるのかもしれない。
 前出の広島の岩本スコアラーも「ノイジーは、どのコースにも合わせてくるミート力があり、広角に打てるので、岡田監督がコメントされている打点を稼ぐタイプなのでしょう。ミセテスのパワーは凄い。やはり長打力のある打者は怖いですからね。守備面も含めて2人の実戦での対応力をチェックしていきたい」という見方をしていた。
 もちろん4人の新外国人は、今後、実戦に入っていく中で課題や修正ポイントは出てくるだろう。ビーズリーは現時点ではフォークを投げる際に明らかな癖が出ていた。それでも岡田監督には「オープン戦の結果ではなく外国人は本番で使ってみないとわからない」との考えがあり、よほどの問題がない限り、開幕戦から起用する方針。岡田監督が言うようにキャンプのたった2日で判断することはできないが、アレを狙う新戦力として大外れではなさそうである。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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