ブライトンが三笘の移籍金を約50億円に設定していることが判明(写真・ロイター/アフロ)
ブライトンが三笘の移籍金を約50億円に設定していることが判明(写真・ロイター/アフロ)

ブライトン設定の三笘薫“移籍金”は約50億円と判明…英メディア報道

 プレミアリーグを席巻している日本代表MF三笘薫(25)の移籍金を所属するブライトンが現時点で3100万ポンド(約50億円)に設定しているとイギリスのニュースメディア『HITC』が伝えた。ブライトンの移籍に関するチーム方針が報じられるのは初めて。また三笘は、ブライトンの公式HPのインタビューで「いまは縦のレーンをブロックして僕を内側へ切り込ませるケースが多くなった」と対戦相手に三笘対策を講じられている実情を明かした。

 3週連続でチーム公式サイトにインタビュー掲載

 三笘への注目度が高まってきた中で、これまでベールに包まれてきたブライトンの移籍に関するチーム方針が初めて報じられた。
 選手の市場価値を示す移籍金に関して、イギリスの総合ニュースメディア『HITC』は14日(日本時間15日)に「ブライトンがこのほど、三笘薫の希望価格を設定した」と題された記事を掲載。そのなかで3100万ポンド(約50億円)と具体的な金額に言及した。
「アーセナルが三笘の獲得に興味を示しているなかで、ブライトンが実際に三笘を売却する場合、高額な移籍金を要求する。彼らは現時点で神奈川県川崎市生まれのドリブラーを3100万ポンドと評価している。2021年8月に川崎フロンターレへ250万ポンド(約4億円)の移籍金を支払い、三笘を獲得してからわずか1年半でこのような金額にはね上がった」
 同メディアの記事は冒頭部分で、移籍市場に詳しいイタリアの情報サイト『calciomercato.com』の記事を引用する形で、今夏の移籍市場でさらなる攻撃陣の補強を望むアーセナルのミケル・アルテタ監督(40)が、三笘の動向を注視し続けているとまず記している。
 アーセナルは昨年の大晦日にブライトンと対戦。敵地で4-2の勝利を飾った第18節で、左MFで先発フル出場した三笘に1ゴールを喫している。年が明けてからの三笘は公式戦7試合ですべて先発して4ゴールをマークするなど、一気に大ブレイクを果たした。
 実際に対戦し、そのパフォーマンスに大きな感銘を受けたとされるアルテタ監督の要望もあり、アーセナルが三笘の獲得レースをリードしているとイギリスのメディアがこぞって報道。その際の移籍金は3500万ポンド(約56億4500万円)と推測されてきた。
 今回の『HITC』が報じた3100万ポンドとは若干の開きがあるものの、あくまでも今シーズン途中の段階における価格に他ならない。移籍市場でほとんど知られていない選手を、世界中で発掘した上で廉価な移籍金で獲得。主力に育ててから高い値段で売却する戦略を繰り返してきたブライトンの放出リストに、三笘の名前はいまのところ掲載されていない。
 今シーズン序盤の昨年9月に就任したイタリア出身のロベルト・デ・ゼルビ監督(43)から全幅の信頼を寄せられ、それまでのリザーブからフル出場が当たり前といっていい主軸へ昇格した三笘のインタビューが、3週連続でブライトンの公式HPに掲載された。それだけブライトンのサポーターに注目されている証だろう。

 

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