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米CBSスポーツが「2年ぶりに大谷がシーズンMVPを獲得する」と予想(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
米CBSスポーツが「2年ぶりに大谷がシーズンMVPを獲得する」と予想(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

米メディアが2023年MLB選手ランキング1位に大谷翔平を選出…「迷うことなく予想すると2度目のMVPを獲得するだろう」

 同サイトは「過去2シーズンの大谷の貢献度の大きさを基にすると、彼にさらに期待することはおかしいのかもしれないが、(2年前に)ア・リーグのMVPとなり、WBCでは日本の優勝のすべてに貢献しMVPに選ばれた。完璧にも、彼は最後に米国との決勝を制するために、エンゼルスのチームメートのトラウトから三振を奪って優勝の最後の仕上げをした。2021年にWARが9、昨年は9.6だった大谷は歴史的なプレーを続けている」と評価。 
過去にベーブ・ルース、ボブ・ギブソン、レフティ・グローブ、ミッキー・マントル、ロジャース・ホーンスビー、ウィリー・メイズの6人の米殿堂入り選手、MLBの歴代最多本塁打記録を持つバリー・ボンズしか果たしたことのない3年連続のWAR9超えの記録を作る可能性があることを示唆した。
「大谷の最高のシーズンをまだ目にしていない可能性がある」として、投打の両面における統計を比較。本塁打は46本から34本に下がったが、その理由が「46.6%から36%に下がった引っ張り率にある」と指摘。
「大谷はすべての方向に強打を放てるが、センターや逆方向へ打ち返すよりもバレル率をキープして引っ張ったほうが高い確率で本塁打になっていた。引っ張り率を上げることが2023年に40本塁打以上に戻す上で必要になるかもしれない」と続けた。
 また投手としては、四球率を改善し、奪三振率でキャリア最高の33.2%をマーク、前年よりも36回1/3多く投げ、166イニングで防御率2.33、(投手指標の)FIPで2.40を記録したことを紹介。また速球が平均で2.1マイル(3.36キロ)アップ。これがMLBの228人の投手の中で5番目の伸びとなったことや、空振り奪取率が4.1%、奪三振率も3.8%アップしたことなどを明かし、メジャーで「スイーパー」と呼ばれトレンドとなっている横に大きく曲がるスライダーの効果率のアップに注目した。
 大谷のスイーパーは、2022年の効果率のランキングでは、トップのディラン・シーズ(ホワイトソックス)のスイーパーに次ぎ、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)のチェンジアップと並ぶ2位の数値だったという。WBCの米国戦での9回にトラウトから三振を取ったボールである。
同サイトは「打者と投手で最高の大谷を見せればWARが11に達する」と予測。WARで11に達したのは2002年のボンズ(11.8)が最後で、1976年以降のWAR11超えは、そのボンズ、ペドロ・マルチネス(2000年)、ロジャー・クレメンス(1997年)、カル・リプケンJr.(1991年)、ドワイト・グッデン(1985年)の5人しかいないという。
 メジャーのMVP投票には、このWAR指数が大きな影響を与えるとされている。
 もしWAR11超えを果たすことにでもなれば、CBSスポーツが予想する2年ぶり2度目のMVP獲得は現実のものとなるのだろう。いずれにしろWBCで侍ジャパンを優勝に導いた「世界の大谷」が2023年のMLBの中心となりそうだ。

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