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巨人の大物OBである広岡氏は5位に低迷する原監督の采配に厳しい指摘をした(写真・黒田史夫)
巨人の大物OBである広岡氏は5位に低迷する原監督の采配に厳しい指摘をした(写真・黒田史夫)

「孤立している原監督に観察力と厳しさが足りないのが低迷理由」大物OBの広岡達朗氏が5位低迷の巨人に“辛口”喝!

 球界大御所は、さらに、こう続けた。
「原が投手交代機にマウンドに行っていることは評価したいが、その様子からも厳しさが伝わってこない。打たれた投手のほとんどは、技術もさることながら、気持ちで負けているのだから、もっと厳しさを出していい。もっと怒っていい。ベンチでも原は負けていても薄笑いを浮かべてぺちゃくちゃと周囲のコーチと喋っている。選手は指揮官を見ている。トップが醸し出す空気があれではチームは何も変わらない。監督が雰囲気を変えるのだ」
 今季から原監督は、投手交代機に自らマウンドに向かっている。時折、鬼の表情で、降板投手を叱咤する姿もあるが、広岡氏からすればまだ厳しさが物足りないようだ。
 一方でポジティブな傾向もあるという。
「坂本、丸がようやく本来の姿に戻りつつあるし、ファーストで起用されている4番の岡本も体つきがしまってきた。秋広、門脇といった若手も生き生きとしたプレーを見せるときがある。野球を知らない外国人(ブリンソン)には困ったものだが、打線に関しては、ある程度の得点力が計算できはじめた点はプラスだろう」
 日替わりだった打線も、ここ5試合は、1番・吉川、2番・丸、3番・坂本、4番・岡本、5番・大城までを固定、さらにここ3試合は6番・秋広までのオーダーを固めることができている。岡本の一塁起用でルーキーの門脇を三塁で使え、下位打線に厚みが増して得点力がアップした。
 広岡氏の原監督への苦言はOBとして巨人を愛するがゆえのメッセージである。今日16日からはヤクルトとの3連戦。初戦には4勝1敗、防御率2.40のエース戸郷を立てる。5月30日のロッテ戦からスタートする交流戦までに借金「4」を返済して勝率5割に戻すことが巨人反撃の必須条件となるだろう。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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