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中日の井上監督はあわや完全試合の敗戦に「牛耳られた」(資料写真・黒田史夫)
中日の井上監督はあわや完全試合の敗戦に「牛耳られた」(資料写真・黒田史夫)

「監督が腕組みしているだけじゃ勝てない」中日がソフトバンクの大津亮介にあわや完全試合の1安打“赤っ恥”完封負け…球界大御所が喝!

 中日が2日、バンテリンドームでのソフトバンク戦に0-3で今季5度目の完封負けを喫して3連敗、借金が再び14に膨らんだ。大津亮介(27)に7回一死まで完全試合に抑えられ、結局、ヒット1本に終わり、出した走者は2人だけだった。無策とも見える完敗に巨人OBで西武、ヤクルトで監督を務めた広岡達朗氏(94)は「監督がベンチで腕組みしているだけじゃ勝てない」と厳しい見解を明かした。

 「牛耳られた。完敗だと言って白旗を振るつもりはさらさらないけど」

 手も足も出なかった。
 7回一死まで「真っ直ぐで押せていた」という大津に完全試合に抑えられて一人の走者も出せない。2番の田中がスライダーを詰まりながらレフト前へ運んで、2022年4月10日にロッテ時代の佐々木朗希が対オリックス戦で成し遂げて以来の大記録はなんとか阻止した。
 だが、「いずれヒットは出ると思っていたので、何も動揺せずにひとつずつアウトを積み重ねていこうと思って投げた」という大津の前に、その後も、アウトを重ねた。
 0-3で迎えた9回二死から村松が四球を選び、やっと2人目の走者を出したが、最後は、「打たれて悔しかったですし、最後はやり返してやろうと思って投げた」と力を入れた大津に記録を阻止した田中が三塁ファウルフライに倒れてのゲームセット。プロ4年目の大津に初の完投、完封を許し、試合時間わずか2時間28分の完敗だった。
 大津は150キロを超えてくるストレートを持つ剛腕ではないが、ストライクを先行され、抜いたチェンジアップを軸とした変化球との緩急とミスのない制球力に手玉に取られた。
 中日スポーツなど各紙の報道によると、井上監督は「牛耳られたという感じだね。頭で分かっていても対応するのが難しかった。ある意味、完全に抑えられた。認めざるを得ない。完敗だと言って白旗を振るつもりはさらさらないけど、誰も突破口を開くことができなかった。ズルズルいってしまった」との反省を口にした。
 映像を見て、ミーティングは行ったが、ストレートとの見分けがつかない腕の振りで投じられるチェンジアップに戸惑い、データと実際の体感とのギャップに苦しんでいる間にあれよあれよと、イニングが進んだという。
 球種が多彩なため狙い球を絞るのは難しい相手ではあったが、11個あった三振のうち6つが見逃しの三振。あまりにも無策に見えた。
 球界大御所の広岡氏は、バッサリと、ぶった斬った。
「監督がベンチで腕組みをしているだけじゃ勝てない。確かにパ・リーグのピッチャーは強い球を投げる。セ・リーグには、そういう投手は少ないので、ついていけないのはわかる。だからこそチーム全体で攻略方法を練りそれを徹底しなければならない。中日はそれができていない。責任は監督、コーチにある」

 

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