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阪神の才木浩人が交流戦でロッテの佐々木朗希に投げ勝った
阪神の才木浩人が交流戦でロッテの佐々木朗希に投げ勝った

なぜ岡田阪神はヒット1本で“WBC戦士”佐々木朗希の攻略に成功して才木浩人がプロ初の9回完封で投げ勝ったのか?

 当時のチーフスコアラーだった三宅博氏は、「スーパーエースとマッチアップする際に、『できれば味方も点も取れないし避けたい』と逃げる投手と、開き直って『ゼロで抑えて投げ勝ってやる』と攻める投手に分かれる。才木は、後者のタイプ。強い気持ちを持って攻めた。松坂と投げ合った杉山もそうだったが、相手投手が凄ければ、持てる潜在能力を最大限に引き出してくれるということが野球には起こりうる。才木が、初完封の壁を乗り越えたのは、佐々木の存在があったからだろう」と分析した。
 才木は雨天コールドでの完封はあるが9回完封はプロ初体験。
「(佐々木への意識は)とくに何もなかった」と振り返ったが、日本を代表する右腕との対決が、才木の集中力を高め、大きく成長させたことは間違いない。
 これで貯金は「18」。雨天中止の影響で、9連戦となった2戦目に、才木が1人で投げ切り、ブルペン陣が休めた。勝ちパターンの1人である岩貞がクビの張りで登録抹消となっただけに岡田監督は、「9連戦で昨日もけっこう(中継ぎ投手を)使った。ちょっと(岩貞の)故障もあった。そういう意味でも1人で投げて勝つのは大きい」と、白い歯を見せた。
 ちなみに杉山ー松坂の投手戦のあった2005年の交流戦の戦績は、21勝13敗2分けで3位だった。優勝はロッテで2位がソフトバンク。阪神はセでは1位で、5月に続き6月も首位をキープしてペナントレースの”アレ”に突き進んだ。
(文責・RONSPO編集部)

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