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フルトンと因縁のあるWBC世界暫定フェザー級王者のフィゲロア(左)が井上尚弥に対戦ラブコール(写真・REX/アフロ、山口裕朗)
フルトンと因縁のあるWBC世界暫定フェザー級王者のフィゲロア(左)が井上尚弥に対戦ラブコール(写真・REX/アフロ、山口裕朗)

「井上戦はメガファイト。攻撃的な試合で驚かせることができる」井上尚弥がTKO勝利したフルトンと因縁のあるWBC暫定フェザー級王者のフィゲロアが対戦を熱望

 フィゲロアは、インタビューアーに「あなたなら何ができたか。井上のパンチにどう対応したか?」と質問され、こう答えた。
「それはリングに上がるまではわからない。今のところ、私の顎は強いし、良いパンチも打てる。それを生かしてアグレッシブにいく。井上もとてもアグレッシブだから、試合は攻撃的なものになる。ラウンドを通して彼を攻撃するが、同時に井上が素晴らしいファイターであることもわかっている。本当に(彼のパンチには)気をつけなければならない」
 すでに井上戦を想定。壮絶な打ち合いを覚悟している。
「私は、どのような選手との試合でも相手の顔面に隙が生まれれば、無数のパンチを放っていく。私は戦いを見せたい。それこそが私が練習を積み試合をしたい理由で、井上との試合はメガファイトになると感じている。私のファンはとても興奮するだろうし、私は彼と戦って驚かせることができる。それがファンの目にしたいことでもある」
 言葉の端々に対井上戦への自信が顔を出す。
 フィゲロアは、フルトンと戦った6か月前に元WBC世界バンタム級王者の山中慎介との2度にわたる対戦でドーピング問題、体重超過を犯し、当時は、階級を上げてWBC世界スーパーバンタム級王者だった“悪童”のルイス・ネリ(28、メキシコ)と、自らの持つWBAのベルトをかけた2団体統一戦を行い、7ラウンドにKOで倒した。頑丈なフィジカルを持ちインファイトに強く、エンドレスに打ち続けるスタミナが武器のひとつ。フェザー級に上げてからの進化に手ごたえがあるようで、「新しい126ポンド級(フェザー級)では、うまくやれていて、強く、速く、鋭くなっている。次の試合では、さらに私の成長やどんどん良くなっていく進化の部分を目にすることになるのは確かだ」とも語る。
 そしてフィゲロアは、目標をこう掲げた。
「だから、私の将来に何がもたらされることになるのかがとても楽しみだ。ベストの中のベストとの戦い。ワールドクラスのレベルでタイトルマッチに多く関わることが、これから私がやっていくことだ」
 その「ベストの中のベストの戦い」が井上とのドリームマッチ。
「彼が126ポンドに上がってくるときにすべてが決まる。しかし、私には階級を130ポンド(スーパーフェザー級)、135ポンド(ライト級)へと上げていくプランがある。まずは、この階級でエキサイティングな戦いを実現して126ポンドで、タイトルを取って最高の選手と戦い続けて王座を保持していくことになる」
 まずフィゲロアはWBCの正規王者のレイ・バルガス(32、メキシコ)との王座統一戦を行わねばならない。井上戦を実現するには世界のベルトを保持することが絶対条件となる。

 

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