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阪神がCSで広島に“下剋上”される可能性はあるのだろうか?(資料写真・黒田史夫)
阪神がCSで広島に“下剋上”される可能性はあるのだろうか?(資料写真・黒田史夫)

本当に阪神は広島にCSで“下剋上”される可能性があるのか…広島OB達川光男氏の「下剋上されますよ」連発のテレビ解説が波紋

 CSの本拠地開催のために負けられない広島と、すでに優勝を決めて違う目的で残りゲームをプランニングしている阪神では、集中力に違いが出てくるのは仕方がないこと。8回の末包の決勝アーチで勝負は決まったが、7回には、一時、ミエセスのタイムリーで1-1の同点に追いつくなど、どちらが勝ってもおかしくない接戦だった。達川氏が指摘するほど“ゆるゆる”の試合ではなかった。
 本当に阪神は広島に「100パーセント足元をすくわれる」ことになるのか。 
 達川氏は「下剋上がある」を連発していたが、そもそも、その前にファーストステージで横浜DeNAに勝つことが大前提。広島の最終戦となる今日1日の阪神戦に勝つか、引き分けで無条件で2位が決定するが、もし敗れて横浜DeNAが同日の中日戦と4日の巨人戦に連勝すれば、逆転で3位に転落し、横浜スタジアムでの開催となる。岡田監督も「オレはファーストステージをホームで開催できる方がファイナルステージに出てくると思っているよ」との見方をしている。
 巨人、楽天、西武などで“参謀”を務めてCSの戦いを体験、現在は来季からNPBの2軍に参入することが決まったBCリーグ新潟アルビレックス監督の橋上秀樹氏は「阪神がCSで下剋上される可能性はかなり低い」との見解を持つ。
「確かに優勝を早く決めて試合間隔が空くと、試合勘を取り戻すことが難しく、打線に問題が起きることがずっと指摘されています。実際、過去にその例は多くリスクはあるんですが、結局、短期決戦の戦いのポイントは投手力なんですよ。そうなると投手力がズバ抜けている阪神が絶対的に有利です。またファーストステージの戦いは、ホームで開催される側が有利になると考えていますが、横浜DeNAには、今永、東という左腕の2枚看板がいます。ケガをしているバウアーが間に合うかどうかはわかりませんが、打線の爆発力も含めて、戦力的に見て、広島より横浜DeNAが上でしょう。阪神にしてみても、広島よりも、苦手とする牧や宮崎を擁する横浜DeNAが出てくる方が嫌だと思いますよ」
 阪神と横浜DeNAの今季対戦成績は13勝12敗。5連敗でシーズンを終えて苦手意識を払しょくすることができなかった。対する広島との対戦成績は、ここまで14勝9敗1分け。熾烈な2位争いの行方を占う今日1日は阪神はブルペンデーで先発は馬場。一方の広島は、今季6勝11敗と負けが先行している大瀬良をマウンドに送る。ちなみにCS放送Jスポーツのテレビ解説は、達川氏ではなく広島OBの前田智徳氏が務めることになっている。
(文責・RONSPO編集部)

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