• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 「ここが変だよ。日本シリーズ」…ミス乱発、疑問の多い球審ストライクゾーン、ヒーローインタビューを映さない地上波放送
阪神が王手をかけた日本シリーズは今日の第6戦から京セラドーク大阪が舞台となる
阪神が王手をかけた日本シリーズは今日の第6戦から京セラドーク大阪が舞台となる

「ここが変だよ。日本シリーズ」…ミス乱発、疑問の多い球審ストライクゾーン、ヒーローインタビューを映さない地上波放送

 もうひとつ今シリーズの問題点は球審のストライク、ボールのジャッジの曖昧さだろう。
 セでタイトル経験のある球界OBの一人が言う。
「全体的にストライクゾーンが狭く感じる。それはそれでぶれなければいいのだが、明らかなストライクがボール、明らかなボールがストライクと判定されるケースも目立つ。阪神もオリックスも好投手が揃っているという先入観から、より精密に見なければいけないという意識が強く厳しい判定になっているのかもしれないが、1点差ゲームの中では、その1球の判定が勝敗を左右する。日本一を決める戦いなのだから、審判の技術も日本一であって欲しい。ここまでの球審の技術は、最高峰のものを見せてくれているとはいいがたい。審判が主役になってはいけない」
 第5戦だけを見ても、1回、田嶋の森下への2球目のボール判定、3回、大竹の森への4球目のボール判定、4回、田嶋のサトテルへの4球目のボール判定、5回、大竹の宗への3球目のボール判定は、いずれもストライクとコールされてもおかしくない微妙な判定だった。今日の第6戦の先発オリックス山本、阪神村上は、ボール半個から3分の1を出し入れしてくるコントロールの持ち主。球審のストライク、ボールの明らかなミスジャッジの1球が、勝敗を左右しないことを祈るばかりである。
 またグラウンドの外に目を向けると、地上波が、さすがに試合だけは最後まで延長して生中継しているものの、ファンが楽しみにしている勝利監督インタビュー、ヒーローインタビューが、放送時間内に収まらないという現象が起きて、SNSをしばしば炎上させている。
 最初から放映されないならまだしも、朝日系列で放映された第5戦では、森下のヒーローインタビューの途中で、突然、放送が打ち切られ、猿が露天風呂に入っている次の番組の画面に切り替わったため、阪神ファンの一部が激怒した。
 ただNHK―BS1では、毎試合、最後まで放送され、ヒーローインタビューも番組内で収まっていて、両軍のファンを満足させ、SNS上では「感動の中継をありがとうございます」といった感謝の言葉も多数寄せられている。だが、阪神がサヨナラ勝利した第4戦のNHKのBS放送はなく、今日の第6戦は、NHK―BSを含めてBSの中継はない。
 地上波はTBS系列で放映されるが、試合が長引いた場合、阪神が38年ぶりの日本一を成し遂げても、岡田監督の味のある優勝インタビューが放送されない可能性もある。またオリックスが逆王手をかけた場合の第7戦も、NHK―BSの放映予定はなし。また日本シリーズは放映権の関係で「DAZN」などの映像配信会社によるライブ配信もない。視聴率が取れず、地上波の全国放送が消えて久しい。日本シリーズだけでも全国放送の地上波があることは、ありがたい話ではあるが、「ヒーローインタビューを含めて野球放送ではないか」とのファンの意見もある。試合の感動を噛みしめたいファンは、ラジオの全国ネットに耳を傾けるしかないのかもしれない。
 エラーなし、ミスジャッジなし、放映打ち切りなし…そんな日本シリーズのフィナーレに期待したい。
 (文責・RONSPO編集部)

関連記事一覧