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日本がアディショナルタイムにブラジルに奪われた悪夢の勝ち越しゴール…今大会の最新トレンド戦術だった(写真・AP/アフロ)
日本がアディショナルタイムにブラジルに奪われた悪夢の勝ち越しゴール…今大会の最新トレンド戦術だった(写真・AP/アフロ)

ブラジルのクーニャが勝利の瞬間、塩貝健人に「小僧、敬意を払え!」と叫ぶ…試合前の発言を巡っての因縁…殊勲アシストMFは「何度も思うようにプレーできないと感じた」と本音

 W杯北中米大会のノックアウトステージ初戦、ラウンド32が29日(日本時間30日)にヒューストンスタジアムで行われ、日本代表が1-2でブラジル代表に逆転負けを喫した。前半29分にMF佐野海舟(25、マインツ)のゴールで日本が先制したが、後半にシステムを変えたブラジルが圧力を強め、11分にMFカゼミーロ(34、マンチェスター・ユナイテッド)が同点弾を一閃。延長戦突入寸前の同アディショナルタイム5分にはFWガブリエウ・マルティネッリ(25、アーセナル)が勝ち越しゴールを決めて日本の希望を打ち砕いた。

 「俺達は5度優勝している」

 ブラジルの怒りを象徴するシーンだった。
 試合終了間際にマルティネッリが決めたゴールで、歓喜の逆転勝利をもぎ取った直後。FWの一角で先発し、後半20分にマルティネッリとの交代でベンチへ下がっていたマテウス・クーニャ(マンチェスター・ユナイテッド)が日本ベンチへ向けて、右手を大きく広げるゼスチャーを見せながら大声で吠えた。
 ブラジルメディアの『Globo Esport』は、クーニャの右手のゼスチャーはブラジルがW杯で優勝した回数の「5」を示していたと次のように伝えた。
「クーニャは『俺たちは5度優勝している』と日本へ向けて叫んだ。背景には対戦を前にして、日本の塩貝健人がブラジルについて『昔はすごく強かったけど、今はどうなんですかね』とコメントした件がある。塩貝の発言に対する感想を問われたDFマルキーニョスは『日本選手の態度に少し驕りを感じている』と語っていた」
 スペインのスポーツ紙『AS』は、さらに生々しい状況を伝えた。
「クーニャは塩貝に向かって『小僧、敬意を払え』と叫んだ。それだけ塩貝のコメントはW杯史上で最多となる5度の優勝を誇るブラジルや、4大会連続出場を果たしているネイマールを軽んじるものとして受け止められた。クーニャの行為も傲慢に映ったが、塩貝も今後へ向けて自身の発言から学ぶものがあるだろう」
 ブラジルが怒りを募らせて迎えた大一番。先制したのは日本だった。
 前半29分に相手の右サイドバック、ダニーロ(フラメンゴ)の横パスをセンターサークル内でカットした佐野がそのままドリブルで疾走。ペナルティーエリアの外から右足を振り抜き、ゴール左隅へ強烈な一撃を突き刺した。
 後半に入るとブラジルが戦い方を変えてくる。MFルーカス・パケタ(フラメンゴ)に代えてFWエンドリッキ(リヨン)を投入。19歳の新星を最前線の中央に配置し、エースのFWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)を主戦場とする左サイドからの攻撃に専念させる形に変えた。
 左右の幅を広く取って攻めてくるブラジルに対して、日本の守備対応が少しずつ後手に回っていく。センターバックの選手も前へ出られる状況となって迎えた11分。DFガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)が利き足の左足から放ったクロスに、ファーサイドでカゼミーロが頭で合わせて同点とした。
 その後もブラジルが主導権を握り、日本が耐える展開が続く。そして6分台が表示されたアディショナルタイムが4分を回った直後だった。
 ペナルティーエリアの右角あたりで、一度は奪ったボールをMF田中碧(リーズ)が奪い返される。ボールは中央のMFブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)へ託され、すかさずあうんの呼吸で動き出していたマルティネッリへ渡った。

 

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