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ヤクルトに連敗したオイシックス新潟は試合後にミーティングを開いた
ヤクルトに連敗したオイシックス新潟は試合後にミーティングを開いた

2軍新規参入のオイシックス新潟はプロでは通用しないのか…元阪神の高山俊スタメン復帰で歴史的初勝利狙う

「元プロ組を別にして、他のメンバーは、150キロを超える投手やあれだけのコントロール、キレのある投手を見たことがなかったんで、実際、打席に立てたことが凄くいい経験になったんです。ヤクルト戦の第2戦で先発したロドリゲスが150キロ前後の直球を投げていましたが、その経験があったおかげで、毎回ヒットも出たと思うんです。スピードへの慣れには時間、つまり試合数が必要ですが対応していけると思っています」
 投手陣には光明が見えた。開幕投手を任せた元広島で2017年の最高勝率のタイトルホルダーでもある薮田和樹が5回を5安打4奪三振1失点にまとめ、最速151キロをマーク、第2戦の下川にもゲームを作れるメドが立ち、その試合ではキャンプで太ももを痛めて出遅れていた元横浜DeNA、巨人の三上朋也が1回を4人で抑えて存在感を示した。今日19日の西武戦の先発は、信濃から移籍した左腕の牧野憲伸で、橋本監督は、チームの3本柱としての期待を寄せている。
「薮田、下川、牧野の3人である程度勝ち星を稼ぎたいのが本音です。ある程度ゲームは作れると思うんです」
 オイシックスの投手は全体的にテンポがいい。キャンプではブルペンでの投球練習を球数ではなく時間制にしてリズムとテンポを意識させたという。
「メジャーのピッチクロックもいずれ日本に導入されると思っているんです。その対策やゲーム時間の短縮という目標もあるが、やはり相手に考えさせず、バッテリーが主導権を握るのはテンポなんですよね」
 ただ置かれている環境は厳しい。キャンプは室内とはいえ、底冷えする新潟でスタートした。開幕戦も、4時間もかけて新潟から埼玉へ移動し、17日に試合が終わると19日からは、再び埼玉での3連戦にもかかわらず、宿泊せずに、試合後、すぐに新潟に帰ってからまた出直す。経費をギリギリまで切り詰めなければならないがゆえの厳しいスケジュール。ハンバーガーリーグだ。2軍とはいえ、やはり1軍にプロのあるチームが恵まれている。
 またファームコーチの経験もある橋上監督は、「この時期がファームのチームが最もモチベーションが高い時期」だと指摘した。つまりオイシックス以外の7チームが“最強の季節”だというのだ。
「この時期は、ファームは開幕1軍を狙う1軍半の選手で構成されているんで、選手各自が、集中して結果を出そうとしているんです。1軍が開幕するとガクンとモチベーションが下がるので、うちとしてはちょうどチーム状態が上がってくるそこが狙い目かも」

 

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