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横浜DeNAの三浦大輔監督が「今永の穴」と「バウアー問題」について激白した(写真・黒田史夫)
横浜DeNAの三浦大輔監督が「今永の穴」と「バウアー問題」について激白した(写真・黒田史夫)

【独占】どうする?「今永の穴」と「バウアー問題」を横浜DeNA三浦監督に聞く…「現状彼がいないという前提で準備している」

 横浜DeNAの三浦大輔監督(50)を沖縄宜野湾のキャンプ地で独占インタビューした。2年連続Aクラスの成績を残した“番長”は、今季4年目のシーズンを迎えるが、エースの今永昇太(30)がポスティングによりカブスに移籍、メジャー復帰を熱望しているトレバー・バウアー(33)との再契約もまだ不透明など、大幅な戦力ダウンの中での戦いを余儀なくされることになる。指揮官の心境に迫った。

「ローテーションで決まっているのは東くらい。抑えも白紙」

 

「ユニオンですからスタジアム宜野湾」と名前が変わった球場内にドラフト1位、度会のビブラートのきいた大声が響く。
 チームキャプテンに就任した昨季の打点王&最多安打の牧が存在感を示し、ここ2年、怪我などでほとんど戦力にならなかったオースティンも契約最終年になって見違えるように元気だ。打撃フォームの改造に手をつけた佐野はキャンプ最初の紅白戦から志願出場した。昨季打率.326で首位打者の宮﨑、大和ら一部のベテランは、奄美のB班での調整となっているが、優勝した阪神の岡田監督が警戒する打線は相変わらずリーグトップクラスの陣容である。
 だが、一方で投手陣は不透明だ。昨季22試合、148回を投げて7勝4敗、防御率2.80の今永がカブスに移籍、19試合、130回3分2に登板し10勝4敗、防御率2.76の成績を残したバウアーもまだメジャー復帰を模索している。
 三浦監督にとって4年目のシーズン。就任初年度は最下位に沈んだが、その後は、2位、3位と2年連続でAクラスをキープし、26年ぶりの優勝へ向けて今年のチームスローガンを「横浜進化」と定めた。
――昨季は、あと1勝で惜しくも3位に終わりましたが、優勝した阪神とは12ゲーム差が開きました。その理由はどこにありますか?
「後半戦、特に7月が悪く、そこからガクンとして踏ん張り切れませんでした。9、10月で阪神とのゲーム差が開きましたが、チーム状態が悪かったわけじゃなく、加速できなかった。確かに最終的な順位で阪神とのゲーム差は大きく開いたが、年々、選手が力をつけているのは確か。順位は落ちたが、勝率は上がっています(.518→.529)。ただそこを目指しているわけではない。一番上に立たなければならない。年間を通じて、体調だけでなく、調子を含めて、コンディションをどう整えるか。そこだと思っています」
ーーー今永が抜けました。穴をどう埋めますか?
「今永の代わりはいません。枠が一個空いたわけだから、そこに“オレが”と思う選手が出てくることへの期待もあるし、こちらが作っていかなくてもいけない。使う側としては、今永の穴を一人で埋めなくてもいいんです。今永の148イニングを70、80イニングと2人で埋めることも考えてやっていかなくてはいけない。若く期待する選手はたくさんいます」
――具体的に、どんなローテーションをイメージしていますか?
「正直言って、今ローテーションでハッキリ決まっているのは東(最多勝&最高勝率)くらい。だが、去年は石田、濵口、大貫が本来の力を出しきれなかった。まだ1軍経験はないが、3年目の小園と深沢がファームで実績を積んで今キャンプに来ています。先発では新外国人のジャクソン、ケイがいて、ソフトバンクから来た森、オリックスから来た中川の2人も今のところ先発で準備しています。森はソフトバンクで実績のある投手。先発に転向したのは昨年からで、本人は『先発でも中継ぎでもどっちでもやる』と言ってくれています。非常にボールに力があり、ブルペンでもいいものを見せてくれています」

 

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