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横浜DeNAの三浦大輔監督が「今永の穴」と「バウアー問題」について激白した(写真・黒田史夫)
横浜DeNAの三浦大輔監督が「今永の穴」と「バウアー問題」について激白した(写真・黒田史夫)

【独占】どうする?「今永の穴」と「バウアー問題」を横浜DeNA三浦監督に聞く…「現状彼がいないという前提で準備している」

――注目のバウアーはどうなっていますか?
「待ちの状態。メジャーを最優先に考えているみたいですから、その結果を待ってからですね。去年1年間、一緒にやって、マウンドでの実力もそうですが、登板と登板の間のマウンドに上がる準備の仕方、つまりメジャーで実績ある投手が、マウンドに上がるために中4日の間に、これだけの準備をしているというものをチームに見せてくれた。他の投手にとってもの凄く勉強になったと思います。今年も一緒にできればという気持ちは当然ありますが、今は待つしかないですね」
 バウアーはメジャー復帰を熱望。FOXのニュース番組に生出演して、メジャーを追い出される理由になった性的暴行事件について語り、これまでの行動や発言について懺悔した。また約1億円のメジャー最低保証年俸でプレーするとまでSNSで訴えた。すでに告訴された相手女性とは和解しているが、メジャー球団の拒否反応は強く、今のところオファーはひとつもなく、メジャー復帰の可能性は低い。NPB復帰となれば横浜DeNAが最優先される方向で。バウアーが今季も横浜DeNAの一員になることは濃厚だが、三浦監督は「今は計算には入れていない」と言う。
「もし来てくれれば非常に大きなプラスですが、現状バウアーがいないという前提で準備しています」

 過去にエースの前田健太がドジャースに移籍した広島が、その翌年の2016年に25年ぶりの優勝を果たした。前年5勝だった野村が16勝とブレイクした。ダルビッシュ有がメジャーに流出した日ハムも、その翌年の2012年に3年ぶりのリーグ優勝している。3年連続で0勝だった吉川が14勝するなどした。エースが抜けたことで眠っていた戦力が掘り起こされてチームがまとまるという不思議な現象がプロ野球では起きる。
「他の選手にチャンスが広がり、『オレがオレが』と空いた椅子を虎視眈々と狙っている選手のテンションは上がります。誰かが出てこないといけない。そして、我々もそこを見極めなくてはいけない」
 ピンチはチャンスなのだ。
(次回へ続く)
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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