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阿部監督の辞任を受けて監督代行となった橋上オフェンスチーフコーチが初勝利を手にした(写真・スポーツ報知/アフロ)
阿部監督の辞任を受けて監督代行となった橋上オフェンスチーフコーチが初勝利を手にした(写真・スポーツ報知/アフロ)

「阿部監督辞任ショックをベテランを先頭に立たせることで払拭した」巨人の橋上監督代行が指揮2戦目に坂本、丸らの起用的中で初勝利…ノムさん譲りのデータ野球の“神髄”見せる

 巨人が27日、東京ドームでのソフトバンク戦に5-1で逆転勝利をおさめ連敗を5でストップ、長女への暴行容疑で逮捕され辞任した阿部慎之助監督(47)に代わり指揮を執った橋上秀樹・監督代行(60)が2戦目で初勝利をあげた。坂本勇人(37)、丸佳浩(37)らのベテランを起用して、3回に5得点のビッグイニングを演出し、投げては戸郷翔征(26)が7回で117球を投げ7安打1失点の力投を見せた。

 「本当にベテランの選手に助けてもらいました」

「ええ、まあ。やっぱりほっとしました。とりあえずは」
 中継局の代表テレビインタビューで橋上監督代行が表情を和らげた。
 阿部前監督の長女への暴行容疑によr現行犯逮捕から辞任という大騒動を受けて監督代行を命じられ、2戦目で初勝利を手にした。
 阿部ショックを払拭したのはベテランパワーだった。
 采配にこういう柔軟性とスピード感があるのが、ヤクルト、阪神、楽天で故・野村克也氏の薫陶を受けてきた橋上監督代行のイズム。
 2年ぶりに坂本に3番を打たせ、丸を7番、日ハムからFA移籍してきた松本を8番に入れ、しかも、外野をレフト、松本、センター、キャベッジ、ライト、丸と布陣をシャッフルした。キャベッジのセンターは昨季は19試合にスタメン起用されているが今季は初。
 橋上采配がズバリ的中した。
 1点を追う3回だ。橋上監督代行が就任初戦から1番に起用している泉口がセンター前ヒットで出塁、吉川が四球を選び、坂本が詰まりながらも執念で打球をセンター前へ落としてつなぎ満塁とした。
 ダルペックは三塁ライナーに倒れるも、大城が押し出しの四球を選んでまず同点。さらにキャベッジがレフトフェンス直撃の2点タイムリーでアルメンテをマウンドから引きずり下ろした。
 代わった上茶谷から丸がファウルでフルカウントまで粘って甘いストライクを誘い、一二塁間を破るタイムリーで続く。さらに一死一、三塁で、松本の初球にセーフティースクイズのサイン。三塁側に転がった打球に三塁走者のキャベッジは突入を自重したが、打球が三塁線の内側に止まり、ベンチ内で橋上監督代行は、苦笑いを浮かべた。
 満塁となり、なんと投手の戸郷がライト前へタイムリーを弾き返した。一気に5点がスコアボードに刻まれた。
「先発で出た坂本、丸をはじめ本当にベテランの選手に助けてもらいましたし、こういう時こそベテランの力が必要だと思いましたので、今日のゲーム見て改めて痛感しました」
 橋上監督代行はそう振りかえった。
 阪神、ダイエー(現ソフトバンク)、ヤクルトで活躍し、パ・リーグの野球に詳しい評論家の池田親興氏も、ベテラン起用の意図をこう分析した。
「阿部監督の逮捕、辞任という出来事に特に若い選手は戸惑いがあったと思う。そういう経験もなくなかなか切り替えが難しい重苦しい状況の中、坂本、丸らベテランが先頭に立ち自らのプレーでチームを鼓舞することで、その辞任ショックを払拭した。若手も彼らについていけばいいと集中できたのだろう。まず1試合指揮を執り、機を見てそのムードを変えるために仕掛けた橋上監督代行の見事な起用だったと思う」

 

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