衝撃マラソン2時間切りの裏に”卵2個分”97グラムの超軽量スーパーシューズとドーピング疑惑との壮絶な戦い…賞金総額2億円
実はサウェらのケニア勢にはドーピング疑惑がついて回っていた。
インデペンデント紙によると現在も陸上専門のアンチドーピング統括組織であるアスレティックス・インテグリティ・ユニット(AIU)から140人以上の選手が資格停止処分を受けている。ベラルデッリコーチもそうした処分を受けた選手の何人かを指導してきた経歴があった。
そのため、サウェが大記録を作った際の潔白を証明していくため、サウェ陣営は、昨年自らAIUに接触し「可能な限り頻繁に検査を実施して欲しい」と要請した。
昨年9月のベルリン・マラソン前の2か月間でサウェは25回の検査を受けた。血液検査と尿検査が組み合わされ時には1日に複数回実施されることもあった。
それをバックアップしたのもアディダスで、検査費用をカバーするために5万ドル(約800万円)を提供した。検査の種類によっては1回の薬物検査の費用が2000ドル(約32万円)以上かかるという。
サウェは快挙と共にビッグマネーも手にすることになった。
大会の優勝賞金は5万5000ドル(約880万円)で、そこに世界記録更新ボーナスが12万5000ドル(約1990万円) 、コースレコード更新ボーナスが2万5000ドル(約398万円)。さらに英「ザ・サン」によると、そこにアディダスなどスポンサーからのボーナスが100万ドル(約1億5900万円)が加わり、合計で2億円ほどを手にするという。
では、サウェはどこまで強くなるのか。
ベラルデッリコーチは「ベルリンやシカゴのようなより高速なコースであれば1時間59分を切る可能性すらある」と明言した。
「サバスチャンはまだ最大の潜在能力に達していない。今回がまだ4回目のマラソンだ。長期的な適応という観点で考えると、それには時間が必要であり、彼はまだそこに到達していないと私は見ている」
人類の限界はこんなところではないようだ。

