井上拓真vs井岡一翔はメインより面白い?「井岡のブロッキング技術が裏目に出る」来場予定の那須川天心陣営は拓真の勝利を予想…V1成功すれば9月にリベンジ戦実現へ
東京ドームで今日2日に開催されるダブル世界戦の前日計量が1日、後楽園ホールで行われ、注目カードであるWBC世界バンタム級戦では、王者の井上拓真(30、大橋)と日本人初の5階級制覇を狙う井岡一翔(37、志成)が共に一発でクリアした。勝者は4月11日のWBC世界同級挑戦者決定戦に勝った那須川天心(27、帝拳)の挑戦を受けることになるが天心陣営の帝拳の浜田剛史代表(65)は「井上拓真チャンピオンが有利」と予想した。拓真へのリベンジ戦を熱望している天心も来場も予定。メインに勝るとも劣らぬ好カードの行方は果たして…。
「このレジェンドをどう倒すかを見届けて欲しい」
1200人以上のファンで埋まった後楽園ホールでの公開計量がヒートアップした。
「拓真!」
「一翔!」
ファンの声が交錯する中でのフェイスオフ。
2人は目を合わせてうなずくも握手はしなかった。
拓真は左手をファンに向かって掲げて、着ていたTシャツを観客席に向かって投げ入れた。
「公開計量ということで何かあってもいいんじゃないかなと思って昨日急に決めた」という。
「顔つきもよかったし(井岡が)仕上げてきているなと感じた。すごく盛り上がっていてより気合が入った。期待のでかさは前回同様に凄く感じているし、自分自身も楽しみな一戦」
そして王者は決意表明した。
「このレジェンドをどう倒すか。明日しっかり見届けて欲しい」
一方の井岡は2011年にWBC世界ミニマム級王座を初めて獲得して以来の黒髪に戻していた。
「それをほうふつさせようと」
日本人初の5階級制覇を狙う井岡には、6階級目を狙う考えはなく、ここが最終ステージ。最初と最後は黒髪でという思いも込めての原点回帰だ。
「5階級制覇を成し遂げるためにやってきた。明日は結果で証明して最高の日にしたい」
37歳のレジェンドは静かに自分に言い聞かせた。
大橋秀行会長が「日本で最高の技術戦になる」と明かすこの戦いの予想は難しい。英大手ブックメーカー「ウイリアムヒル」の勝利オッズは拓真が1.40倍、井岡が2.90倍となっている。
その中で拓真勝利を予想するのが帝拳の浜田代表だ。元WBC世界スーパーライト級王者。WOWOWでの的確な解説でも知られる。
「井上拓真チャンピオンが有利だと思います。井岡選手の最近の戦い方は年齢的な部分をカバーするために省エネです。ディフェンスはほぼブロッキングなんです。今回は駆け引きの勝負。そうなるとスピードとフィジカルで上回る拓真選手が豊富な手数でブロックの上からパンチを打っていくと、それが攻勢点になり、井岡選手のリターンやカウンターに対応できれば、どんどん主導権を握る展開になっていくんじゃないかと見ています。空振りさせてペースを崩すことも難しい。ブロッキングの技術が裏目に出ます。もし井岡選手が足を使ってくれば、また違う展開になる可能性はありますが、ここ数試合を見ている限り、スタイルは変わらないんじゃないでしょうか」
この試合の勝者に4月11日のWBC挑戦者決定戦で元2階級制覇王者のメキシコのレジェンド、ファン・フランシスコ・エストラーダに9回終了時点でギブアップさせた天心が挑戦することになっている。
昨年11月の同王座決定戦で0―3判定で拓真に敗れた天心は、リベンジを果たすために拓真の勝利を願っている。

