なんだこいつ?!ネリがまた1.4キロも計量超過の大失態…「当日4.5キロ超過なら罰金取れ」のカシメロ要求条件で試合実施もJBCは半年活動禁止処分…ドタバタ亀田興毅氏「むちゃくちゃ焦った」
ネリが日本で失態を犯したのは2度目だ。2018年3月の山中慎介(帝拳)とのWBC世界バンタム級タイトルマッチの再戦の前日計量でリミットを2.3キロもオーバー。再計量で1.3キロオーバーとなり王座を剥奪された。試合当日の正午に58キロをクリアすることが試合実施の条件とされ、ネリは57.5キロだったため、試合が成立し、ネリが2回TKO勝利している。だが、JBCは、常識外れの体重超過を問題視して、事実上の永久追放となる日本での無期限の活動禁止処分を下した。
その後ネリは2階級制覇に成功し、2024年5月に東京ドームでスーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(大橋)との対戦が決まったため、その処分が解除された。ネリは栄養士の管理のもと計画的に減量に臨み計量をクリア。しかも1ラウンドに井上からダウンを奪う“番狂わせ”を起こしたが、結局、6ラウンドにキャンバスに沈められた。
やればできるのに今回は許されない失態を繰り返した。
ネリの“再犯”にJBCの安河内剛本部事務局長は「JBCルールに従い、試合が実施されれば半年、試合が中止になれば1年の(活動禁止)処分となります。2回目ですが、前回からはかなり年数が経過していることもあり累犯的には考えていません」との見解を示した。ネリには日本での半年の活動禁止処分が科せられる方向だ。
なぜネリは過ちを繰り返したのか。
今回の試合日程は、二転三転した。当初は4月18日にキルギスで行われる予定だったが、国際情勢の悪化で大会が延期となり今大会にズレこんだ。そして提携していたLUSHが資金のショートにより、突然、ボクシング興行からの撤退を決め、5月23、24日のキルギス大会が中止となり、6月6日の愛知県大会の開催が危ぶまれた。ABEMAが救世主となり、なんとか開催にこぎつけたが、そのドタバタ劇がネリの減量に影響したのだろうか。
実は、ネリだけではなくIBF世界バンタム級挑戦者決定戦に挑む“パッキャオ二世”のケネス・ラバー(フィリピン)も200グラムオーバーし、再計量でクリア、アンダーカードの6回戦に出場するアディレト・カチキンベコフ(キルギス)も100グラムオーバーで再計量でクリアするなど、計3人が計量超過している。
亀田氏は「理由はわからない。ただ試合は必ずやる方向だとネリを含めた全選手には伝えてあったのでそれ(開催が危ぶまれた影響)はないと思う」と否定した。
そしてネリに関しては「フライトが変更になるなどのトラブルがあった。ロストバゲージでまだ一部荷物も届いていない。減量中の長時間フライトは影響があるし、しかもそこにフライト変更のトラブルがあったことが影響したのかも」との見解を示した。
JBCの安河内本部事務局長も「大会の開催が不安定だから減量などコンディション調整が難しいとの声は届いていない」と説明した。
となればなおさらネリは救いようがない。ネリは疲れた様子だったが、腹回りに脂肪がだぶついていた。試合実施の目途が立ち、亀田氏は「カシメロは凄くコンディションがよさそう。体重オーバーしたときのネリは怖いし、これは面白い試合になりますよ」と予告した。
山中戦がそうだったように再計量でもわずか100グラムしか落とさず確信犯的に途中で減量を放棄してきた“悪童”は、試合ではパワフルなボクシングを見せる。何かが起きそうな注目のカードのゴングは午後5時に予定されている。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

