なんだこいつ?!ネリがまた1.4キロも計量超過の大失態…「当日4.5キロ超過なら罰金取れ」のカシメロ要求条件で試合実施もJBCは半年活動禁止処分…ドタバタ亀田興毅氏「むちゃくちゃ焦った」
プロボクシングの「3150FIGHT10」の前日会見が5日、会場の愛知県国際展示場内で行われ、124ポンド(56.2キロ)のノンタイトル10回戦に出場する元2階級制覇王者の“悪童”ルイス・ネリ(31、メキシコ)が、なんと1.5キロオーバーの57.7キロで計量オーバー、1時間20分後の再計量でもわずか100グラムしか落とせなかった。対戦相手の元3階級制覇王者のジョンリエル・カシメロ(37、フィリピン)は56.0キロで一発パス。リミットから3%(1.68キロ)超過だと無条件で試合中止だったが、カシメロ側が了承したため、当日朝8時の再計量でリミットから4.5キロ超過で罰金を徴収することを条件に試合は実施されることになった。またネリは“再犯”だが、JBCからは日本での半年の活動禁止処分が科せられる方向になった。
ネリは亀田氏に「わかっている。申し訳ない」と謝罪
やっぱり悪童だ。ネリがまた計量オーバーの失態を犯した。
今回のカシメロ戦はスーパーバンタム級の55.34キロより2ポンド(0.9キロ)重い56.2キロの契約ウエイトでの試合だったが、なんと1.5キロもオーバーの57.7キロ。ほとんど言葉を発せず、憔悴した様子で、あまり意味のなさない写真撮影とフェイスオフに応じて、カシメロに自分から握手を求めた。
1時間20分後に再計量したがわずか100グラム落としただけだった。しかもJBCが立ち会っていなかったのにスポーツドリンクを飲む失態。
JBCルールではリミットの3%オーバーの場合は無条件で試合が中止となる。今回の3%は、1.68キロでギリギリセーフ。200グラムアンダーで一発クリアしたカシメロ陣営が了承したため、ファイトマネーが減額された上で、試合は実施されることになった。
ただ当日にさらに体重を増量される危険性があるため、カシメロ陣営が、IBFルールと同じく当日の朝8時に再計量を実施して10ポンド(4.5キロ)を超えた場合、試合は必ず実施するが罰金を徴収することを要求した。罰金はプロモーターに支払われる。
ファウンダーの亀田興毅氏の説明によると「ネリは今日の体重57.6キロからの4.5キロを主張したが、カシメロ陣営は、リミットからの4.5キロを訴えてドタバタのやりとりがあったが、最終的にカシメロの言い分をネリも認めた」という。
亀田氏は、試合実施のために両陣営の間を何度も行きかい、IBF世界フライ級王者、矢吹正道(緑)とレネ・カリスト(メキシコ)の世界戦の会見に登壇することができなかった。
亀田氏にネリ陣営から「体重を作れない」との連絡が入ったのが前日の深夜。この時点で2キロを超えており、亀田氏は「めちゃくちゃ焦った」という。
「1.68キロを超えると試合がなくなる。なにがなんでもそれ以下には落としてくれ。メディアやファンが納得するようにスポーツマンシップにのっとってやってくれ」
そう要望した。
ネリは、この日、取材対応をしなかったが、「わかっている。申し訳ない」と亀田氏に謝罪したという。
亀田氏はカシメロの反応を恐れた。
「もっと文句を言ってくると思ったんです。でも“OK、OK”と、すぐに試合実施に合意してくれた。当日体重のことには、ちょうどIBFの当日計量があるのでそのルールに合わせて欲しいという要望があっただけ。彼は本当に男だった」
カシメロは2年前に横浜でのサウル・サンチェス(米国)戦で体重オーバーを犯してJBCから1年間の招聘禁止処分を受けた。今回は「JBCは厳しいから」と、万全の準備をしてきたが、その体重を落とせない気持ちが理解できたのかもしれない。

