「スキャンダルだ。信じられないほどひどい判定」ノルウェーがイングランドに延長で敗れるも疑惑の「取り消しゴール」に怒りの声…元イングランド代表ルーニー氏も「あれはファウルではない」
一方イングランドサイドの見解は違っていた。
元イングランド代表GKのポール・ロビンソン氏は、英「BBC」で、このゴール取り消しの判定を支持した。
「ハーランドは両手を相手にかけている。イングランドはここでは命拾いした。彼があのようなことをする理由はない。なぜハーランドがあんなことをしたのか理解できない。彼は最も体格が大きく、アンダーソンに勝てる選手だ。あれは愚かなチャレンジで、チームに代償を払わせることになった」
そう指摘してハーランドのプレーを批判した。
ただ元イングランド代表FWのルーニー氏は違った意見だった。
「イングランドは非常に幸運だった。あれはファウルではないと思う」
今大会では疑惑の判定とVARの介入が度々問題となっている。
決勝トーナメント2回戦のアルゼンチン対エジプト戦でも、エジプトのゴールがVARの介入で取り消された。これもゴールが決まる、かなり前のプレーまで遡ってエジプトのファウルが取られた。試合後、エジプトの監督は「不当な判定だ」と激怒。エジプトサッカー連盟がFIFAに正式な抗議文を提出する騒動に発展している。
ノルウェーメディアの「NRKスポーツ」は、SNS上で活動する統計分析家「ミスター・チップ」の統計を紹介した。
この大会で審判がモニター確認を行った回数は27回に上るが、そのうち自分自身の最初の判定を維持したのはわずか1回だけだという。
前出のスタムス=メラー氏も、こう指摘した。
「大会序盤では私たちは審判を非常に高く評価していた。グループステージでは本当に素晴らしかった。完璧で感動するほど素晴らしい判定が続いていた。しかし、その後は多くの奇妙な判定が出ている」
ただ延長戦では、ノルウェーがVARによって救われる場面もあった。主審はオスカル・ボッブとジェド・スペンスの競り合いについてペナルティースポットを指し、イングランドのPKを宣告した。しかし、VARが介入し、フィールドでモニターを確認した後、判定を覆してPKを無効とした。
ただ取り消されたゴールの判定はノルウェーの関係者やファンにとっては納得のいかないものだったのだろう。
大会で7得点をマークしたハーランドは、こう語りピッチを去った。
「正直に言うと、少し空っぽな気持ちだ」

