衝撃事実!途中交代の世界屈指ベルギーGK「まだゴールを守れた」継続出場を直訴していた…ガルシア監督「100%でなければ交代」決断が裏目で痛恨失点…地元メディア「信じがたい采配ミス」
サッカーのW杯北中米大会の準々決勝が10日(日本時間11日)、米ロサンゼルスで行われスペインがベルギーを2-1で下してベスト4進出を決めた。ベルギーはレアル・マドリードに所属している世界屈指のGKティボ・クルトゥワ(34)が足を痛めて後半26分に途中交代、同43分に代わったスティーブ・ラメンス(24)がミスを犯して失点し敗れた。試合後、クルトゥワは「まだゴールを守れた」と継続出場を直訴していたことを明かし、ルディ・ガルシア監督(62)は「100%の状態でなかった」と説明。その采配が賛否を呼び、ベルギー公共放送「VRT」のスポーツサイト「Sporza」は「信じがたい監督の采配の失敗」と批判した。
「もう少しプレーを続けようとしましたが、監督はすでに私を交代させると決めていました」
ベルギーの悲願はならなかった。
スペインに先行されるも同点に追いつき苦しめたが、後半のハイドレーションブレイクに入る直前にアクシデントが起きた。ベルギーの絶対守護神クルトゥが左の足の付け根を抑えて突然ピッチに座り込んだのだ。原因は大腿四頭筋の怪我だった。ベルギーの公共放送「VRT」のスポーツサイト「Sporza」によると、試合後、クルトゥワは、「実は、この試合はとても良い感覚でプレーできていました。特に後半はそうでした。ただ2回ロングキックを蹴りました。そして2回目を蹴った時、大腿四頭筋に強い痛みを感じたんです」と説明している。
給水タイム明けに一度はクルトゥワはプレーを続けたが、後半26分にガルシア監督は、世界屈指のGKをベンチへ下げて、W杯初出場、これが代表3試合目となる24歳のラメンスを投入した。この時クルトゥワは悔し涙を流していた。
だが、この交代が、ゲームの勝敗に直結した。同43分。パウ・クバルシのシュートをセーブしたラメンスが、前に弾いてしまい、そのこぼれ球をつめてきたミケル・メリノにゴール上へ決められてしまったのだ。
ラメンスはプレミアの名門、マンチャスター・ユナイテッドの正GK。移籍金は2100万ユーロ(約38億7000万円)だったが、2018年W杯ロシア大会で最優秀GKに選ばれたクルトゥワにはまだスキルは及ばない。
試合後に衝撃的事実が判明した。
実はクルトゥワは継続出場を直訴していたのだ。
「私は『もう遠くへ蹴ることは難しい。でもゴールを守ること自体は続けられる』と伝えました。ですが監督は『100%の状態でなければ交代だ』と言いました。私はもう少しプレーを続けようとしましたが、監督はすでに私を交代させると決めていました」
前出の「Sporza」によると、クルトゥワはそう明かしたが、監督を批判したわけではない。
「リスクを負いたくない監督の判断は尊重しています。もしロングキックで苦しんでいたらそれはチームにとって問題になっていたでしょう。チームが優先されることですから」
試合後には、敗戦の責任を負うことになったラメンスを抱きしめた。
「一番つらいのは彼自身でしょう。彼は本当に素晴らしいゴールキーパーで、将来も非常に明るい選手です。こういう経験は人を強くします。確かにとても苦しい出来事ですが、この一つのプレーだけで彼を評価すべきではありません。こういうこともサッカーの一部です」
そう言ってラメンスをかばった。
一方のガルシア監督も出場を直訴したクルトゥワの交代理由をこう説明した。
「彼が負傷してしまったのは本当に残念です。彼は私に何も言いませんでした。数か月後には問題が積み重なる可能性もあります。彼は100%の状態ではありませんでした。年齢を重ねた選手であればなおさら100%に近い状態でなければなりません。そうでなければ問題が起こります。これがトップレベルのスポーツというものです。100%集中しこのような試合に対応できる状態でなければなりません」
そしてこう続けた。
「私はこれまでも100%の状態にない選手は起用しない判断を常にしてきました。彼はあらゆる面で素晴らしいプレーを見せていました。しかし私たちは彼の負傷を悪化させたくありませんでした。私はあの交代をまったく後悔していません」

