「数多くの疑惑判定に関わってきた人物」メッシが泣いたエジプト戦のゴール取り消しが物議のフランス人主審を巡ってエジプトと仏の両メディアが対立「2024年の世界最優秀審判」
アルゼンチンがスーパースター、リオネル・メッシ(39)の劇的な同点弾でエジプトに3-2で逆転勝利した試合でゴールが取り消されるなどした疑惑判定が波紋を広げている。エジプトサッカー連盟はFIFAに正式な抗議文書を提出。主審を務めたフランス人のフランソワ・ルテクシエ(37)を巡ってエジプトメディアは「数多くの疑惑判定に関わってきた人物」と批判。一方フランスメディアは「2024年の世界最優秀主審」と反発するなど、さらに物議を醸す状況となっている。
エジプトサッカー連盟がFIFAに正式な抗議文書提出
メッシが泣いたアルゼンチン戦の審判の判定に納得のいかないエジプトサッカー連盟は、FIFAに正式な抗議文書を提出した。
「連盟会長はVAR担当審判を含む審判団全員について調査を行うよう要求しました。明白な判定ミスがあり、さらに我々に有利となる映像の確認を一貫して拒否したためです。我々は正当なゴールと明白なPKを奪われたと考えています。また、これらの誤審を調査し、エジプト代表に対する差別的な扱いがあったと我々が考える事実が確認された場合には、この主審と審判団全員をワールドカップから除外するよう求めます」
エジプトサッカー連盟はそう声明を発表した。
問題とした疑惑判定は2つ。後半13分に電光石火のカウンター攻撃からモスタファ・ジーコが奪った2点目が、VAR判定の末、取り消された件だ。自陣でアルゼンチンのDFリサンドロ・マルティネスから2人がかりでボールを奪った場面でMFマルワン・アティアが足を踏み、引っ張るなどのファウルを犯していたと判断されたのだ。 だが、このファウルはアルゼンチンが攻撃していた場面で起きたものであり、エジプトのゴールにつながるまでには、ピッチ全体を使ったプレーが続いていたため、VARがそこまで遡ってファウルを取りゴールを取り消したことが物議を醸した。
もう一つは後半アディショナルタイムの勝ち越しゴールを奪われる直前のプレー。ペナルティエリア内でエジプトのハムディ・ファティがアルゼンチンのマック・アリスターにユニフォームを引っ張られて倒れた。ファティは腕を上げてファウルをアピールしたが主審は取らなかった。その後、アルゼンチンのカウンターからの決勝ゴールが生まれ、”英雄”モハメド・サラーが、ルテクシエ主審のもとへ駆け寄りPKを要求したが、判定は覆らなかった。
抗議したホッサム・ハッサン監督が、イエローカードを示されると、FIFAで定められている人種差別が起きた時に示すサインであるXマークを両手で作って掲げたが無視された。
試合後、ハッサン監督は、ルテクシエ主審に「これは不当だ。試合を結果をあらかじめ頭の中で決めていらんだろう!」と抗議。さらに会見でも怒りが収まらず「おそらく彼らは現ワールドチャンピオンを大会に残したかったのだろう。おそらくメッシに勝ち残ってほしかったのだろう」と批判した。
またゴールを取り消されたFWモスタファ・ジーコも主審を非難した。
「あの主審は良くなかった。不公平だった。不当な判定は明らかだった。試合開始からずっと私たちを狙っていた。私たちに勝たせたくなかったんだ。最初から結果が決められていた試合だった」

