「アルゼンチンへの審判の特別扱いなど存在しない。テクノロジーの時代に不可能」スカローニ監督がエジプト戦の“疑惑の判定”問題を全面否定…「SNSが大きな騒ぎにしているだけだ」
アルゼンチンのリオネル・スカローニ監督(48)が準々決勝のスイス戦(日本時間12日、10時開始)を前に公式会見に臨み、疑惑判定が話題となったエジプト戦について言及した。アルゼンチンのTYCスポーツなどが報じたもの。スカローニ監督は「アルゼンチンへの審判の特別扱いなど存在しない。テクノロジーの時代に不可能」と不快感を示した。
「1986年のメキシコ大会から言われていたこと」
まだエジプト戦での疑惑の判定問題の波紋は広がったままだ。
アルゼンチンのTYCスポーツによると、スカローニ監督のスイス戦に向けての前日会見は、長時間に及び、エジプト戦の疑惑判定に関する質問も多く出た。
「今話題になっていることですが、これは報道機関の問題ですらありません。SNSで特に大きくなっている現象で、今では、どんな小さな出来事でも最終的には大きな騒ぎになってしまいます。“審判に特別待遇を受けている”ということは存在しません。これだけのテクノロジーがある時代にそれは不可能です。ルールは存在しており明確です」
アルゼンチンとの試合後に、エジプトのホッサム・ハッサン監督が激怒して、ある疑念を口にしていた。
「不当な判定だ。おそらく彼らは現ワールドチャンピオンを大会に残したかったのだろう。おそらくメッシに勝ち残ってほしかったのだろう。サッカーには、技術的な要素を超えた外部要因が存在することがある。アルゼンチンはあらゆるレベルで特別待遇を受けていた」
スカローニ監督はその疑惑について完全否定した。
エジプト戦では2つの疑惑の判定についてエジプトのサッカー連盟が正式な抗議文をFIFAに提出するほどの問題になった。
ひとつは後半13分にモスタファ・ジーコが奪った2点目がVAR判定の末取り消されたもの。自陣でアルゼンチンのDFリサンドロ・マルティネスから2人がかりでボールを奪った場面で、MFマルワン・アティアが足を踏み引っ張るなどのファウルを犯していたと判断された。だが、このファウルはアルゼンチンが攻撃していた場面で起きたものでありエジプトのゴールにつながるまでには、ピッチ全体を使ったプレーが続いていたため、VARがそこまで遡ってファウルを取りゴールを取り消したことが物議を醸していた。
スカローニ監督はこのゴールが取り消しになった判定についても言及した。
「今はVARがあります。誰かを有利にすることなど非常に難しい時代です。VARには二通りの解釈など存在しません。ワールドカップ開幕前、私たちはすべての映像を見せられ、ルールについて説明を受けました。そしてその基準は厳格に適用されています。リサンドロ・マルティネスは足を踏まれました。強く踏まれたか、軽く踏まれたか、本当にわずかだったかは関係ありません。ファウルはファウルです。そのプレーのあとにボール保持は変わっていません。だからゴールは取り消されます。それ以外の解釈はありません」

