「最近、思春期で」横浜F・マリノス16歳の三井寺が衝撃デビュー!歴代2位の最年少ゴールと神技ヒールトラップに込められた思いとは?
サイズは身長174cm・体重65kgの三井寺に対して植田は186cm・79kg。勝負あったかと思われた直後だった。タッチラインを向いた体勢から体重を前方にかけた三井寺は、落ちてくるボールに左足のアウトサイドを軽くタッチ。ボールが植田の頭上を越える間に自らも前へ出る。意表を突くトラップでスタンドをどよめかせた。
さらに植田を抜き切れないと見るやボールをキープして、トップ下の天野純が自らを追い越していく時間を作る。三井寺からパスを受けた天野がすかさずゴール前へクロスを放ち、走り込んできたFW谷村海那が勝ち越しボレーを叩き込んだ。
スタンドの観客や相手だけでなく、味方の選手たちをもあ然とさせた左足による奇想天外なトラップ。後半13分に谷村が決めたゴールの起点にもなった三井寺は、神業に映ったプレーを「何かたまたまです」と謙遜しながらこう続けた。
「(相手が)来ていたので、その後ろのスペースが空いているかなと思ってトラップしたら良い感じになりました。すごく気持ち良かったです。自分が(ボールを)キープしたときに(天野)純くんが何回もすごく良いランニングをしてくれたので(ゴールは)純くんのおかけだと思っています」
青森県出身の三井寺は、中学進学とともに親元を離れてFCフォーリクラッセ仙台へ加入。寮生活をサッカーに打ち込んだ3年間で天才中学生と呼ばれるまでに成長し、年代別の日本代表としても活躍。20を超えるJクラブによる争奪戦を繰り広げられた中で、最も熱烈なラブコールを送ったマリノスのユースに加入した。
Jリーグでは16歳からプロ契約が可能になる。そして三井寺の16歳の誕生日だった4月2日を待っていたかのようにプロ契約。新シーズンからマリノスの指揮を執る豪州出身のスティーブ・コリカ監督は、抜擢した三井寺を高く評価した。
「私にとって選手の年齢は関係ない。16歳であろうとパフォーマンスが良ければ試合には出る。彼は非常に素晴らしいプレシーズンを送ってきた中で今日のチャンスをつかんだ。足が攣って交代させざるを得なかったのは悔しい部分ではあるが、今日のパフォーマンスは本当に素晴らしいものがあった」

