「最近、思春期で」横浜F・マリノス16歳の三井寺が衝撃デビュー!歴代2位の最年少ゴールと神技ヒールトラップに込められた思いとは?
指揮官が言及したように、足が攣った三井寺は後半16分にFWオナイウ情滋との交代でベンチに下がっている。三井寺は自らへ反省の矢印を向けた。
「今まで攣った経験がなかったので、まさか60分ちょっとで攣るとは思っていませんでした。思っている以上に緊張が大きかったかもしれないけど、60分で攣っていたら使われる回数はやはり少なくなってくると思うので今後の課題にしたい」
ピッチを離れれば、高校1年生ならではの微笑ましい悩みを抱えている。日に日に増えるニキビに「もうやばいです」と三井寺は苦笑する。
「最近、思春期で。ドクターに相談しているんですけど、思春期だから待てと言われて。どうしようもできないです」
ただ、デビュー戦を終えた後に抱く最大の反省点は、チームを勝たせられなかった結果に対しての思いだろう。時計の針が進むたびに重圧を強めた鹿島は後半36分、同アディナルタイム9分、そして12分の3連続ゴールで大逆転勝利を収めた。
失点を重ねていく展開をベンチで見ていた三井寺は、自身のゴールを喜びながらも「結果として勝てなかったので、とにかく悔しいです」と今後へ視線を向けた。
「やはり活躍し続ける選手が上に行けると思うので。自分はまだ今日しかJリーグの公式戦に出ていないので、これからもチャンスをつかみ続けることを自分のモットーにしていきたい。球際の部分やフィジカルの部分で個人的に(鹿島に)劣っていた部分が多かったので、そういうところを磨いていかないと、これから活躍できないと思うので」
視察に訪れた日本代表の森保一監督もうならせた開幕デビュー戦は、すでに通過点とばかりに三井寺は「上」という言葉を介して成長を誓った。それでも、否が応でも将来を期待したくなるデータも三井寺はあらためて提示している。
途中出場も含めたJ1開幕戦での年少出場記録でも、2004シーズンに途中出場した森本の15歳10カ月6日に次ぐ2位に三井寺は名を連ねた。そして現時点の歴代10傑を見渡せば久保やMF中村敬斗(当時ガンバ、現スタッド・ランス)、DF菅原由勢(当時名古屋グランパス、現ブレーメン)ら7人が後にW杯代表に選出されている。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

