問われる亀田興毅氏の管理責任!「”いける”というので信じていたが」100グラムが落ちず亀田ジム移籍したばかりの無敗のホープ佐野遥渉が計量失格…条件付きで試合開催も半年の出場停止処分
キルギスでのWBA世界スーパーフライ級暫定世界戦が2度も中止となった12戦無敗のホープ佐野遥渉(23、亀田)が22日、大阪市中央区のJBC関西事務局で行われたクリスチャン・レガネ(24、フィリピン)とのバンタム級8回戦(23日・住吉区民センター)の前日計量で100グラムオーバーの計量超過を犯した。「交通渋滞」を理由に定刻に30分以上遅刻。一度目の計量で200グラムオーバー。再計量でも100グラムしか落ちていなかった。佐野は9月4日に今回の興行「3150FIGHT」のプロモーターである亀田興毅氏(39)の亀田ジムへの移籍が発表されていた。亀田氏は、これまでの体制での体重管理に任せ「連絡を取り合っていたが”いける”というのを信じていた」と説明したが、その責任は重い。当日体重に制限を設けることを条件に試合が行われることが相手陣営の同意も得て決定したが、佐野はJBCから半年のライセンス停止処分を受けることになった。
交通渋滞で計量の定刻に30分以上遅刻
一度は暫定世界戦まで決まっていた12戦無敗のホープが亀田ジム移籍初戦で大失態だ。佐野はまず12時に設定されていた前日計量に間に合わなかった。JBCの安河内剛本部事務局長は、正当な理由がなく、計量時間に間に合わない場合は失格となることを亀田陣営に通知したが、「シルバーウィークによる交通渋滞で遅れている。12時30分には着きます」と説明。JBCは納得したが、結局、佐野が到着したのは12時30分を大きく超過していた。
青ざめた表情で計量場に現れた佐野は、1回目からいきなりパンツを脱いでの計量を希望。すでにアンダーの53.0キロで一発クリアしていた対戦相手のレガネ陣営が見守る前でデジタル式の体重計の乗るが、リミットの53.52キロから300グラムオーバーの53.8と表示された。
所属ジムの会長であり、今回の興行のプロモーターである亀田氏が「もう一度乗り直してみろ」と指示すると、2度目は53.7キロで200グラムオーバーだった。体重計がデジタル化されてから、10グラム単位では表示されなくなり、50グラム単位で切り上げ、斬り捨てされ表示されるようになり、多少の誤差が生まれるようになったが、オーバーは、その誤差の範囲ではなかった。2時間の再計量の猶予が与えられるが、定刻の12時からカウントされるため、もう1時間しかなかった。
佐野は、亀田氏、トレーナー、父親らに付き添われ、JBC関西事務局内のトイレにこもった。唾液を排出するためのガムも噛んでいた。15分後に予備計量をしたが、まったく落ちていなかった。さらに30分後、35分後と続けざまに体重計に乗るが、リミットをクリアできない。最後は、トレーナーが佐野の太腿など全身をこするなどマッサージをして代謝を促すも汗は出ず、午後2時に体重計の乗ると、53.6キロとの空しい報告が、計量場に響き、100グラムオーバーで計量失格となった。
もう言葉を発する状況にもなかった佐野は、取材対応はできず計量場を後にした。
その後、亀田氏はJBCと協議、レガネ陣営とも連絡を取り合い、規定に沿い、当日2時に再計量を行い、リミットの8%オーバー(57.8キロ)以内に収まっていることを条件に試合は行われることが決定した。
減量に苦しんだ佐野が、試合可能な状況にあるのかが懸念されるが、亀田氏は「最終的にはJBCの判断。健康、当日体重をJBCがOKするならOKじゃないですか」と説明した。
JBCの安河内本部事務局長は、条件をクリアして試合が行われた場合には、半年のライセンス停止処分、もし試合がキャンセルとなった場合は1年のライセンス停止処分が科せられることを明らかにした。

