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W杯でその発言が物議を醸した塩貝が代表初ゴール( 写真:なかしまだいすけ/アフロ)
W杯でその発言が物議を醸した塩貝が代表初ゴール( 写真:なかしまだいすけ/アフロ)

「黙らせる」パフォの塩貝健人がW杯ブラジル戦前の発言を巡り家族への誹謗中傷を「一番悔しかった」…「スタイルは変えない。結果が出ている時に大きいことを言うのは誰でもできる」

 日本のベスト32敗退を招いた余計なひと言と受け止められたのか。母国からもネガティブなメッセージを受け取った塩貝は、自らに非はないと言い聞かせてきた。
「僕のスタイル的に結果が出ないと批判が多くなるのはわかりますけど、それはトップトップに行く上で付き物だと思うし、僕自身はこのスタイルを変えるつもりはない。結果が出ているときに大きいことを言うのは誰もできるけど、結果が出ていないときでも常に目標を高く持って、自分の思ったことを言い続けたいと思っていた」
 常に高みを目指し、強気なコメントを連発して自分自身にプレッシャーをかける。自身の生き様は変えないと誓いを新たにしている一方で、不甲斐なさや悔しさを募らせた時期もあった。だからこそ“黙れ”と本音を伝えた。
「僕は全然気にしていないですけど、身近で僕を支えてくれた家族や親戚はブラジル戦の後などはすごく気にしていたし、それが一番悔しかった。だからこそ自分のゴールで喜ばせられたらとずっと思っていたので、それに関しては本当にうれしい」
 ブラジル戦で最後までピッチに立てなかった悔しさ。さらに北中米大会後の初陣となるウルグアイ戦で代表初選出の松木玖生(サウサンプトン)が先発に名を連ね、前半11分に代表初ゴールを決めて先制した刺激も力に変えた。
「松木選手がいきなりすごいシュートを決めて僕にも火がついたというか、負けていられないと思ったし、チャンスは何回も来るわけじゃない。そういう状況で若い世代同士で刺激し合えるのは非常にいいこと。同じ世代で言えば後藤(啓介)をはじめ良い選手が大勢いるので、彼らに負けないように切磋琢磨できている。次は僕たちが引っ張っていかなきゃいけないし、その意味では若い2人が……もう若くはないと思うんですけど、これからの日本を引っ張っていかなきゃいけないと思っている」
 殊勲の一撃はエースストライカー、上田綺世(リール)のアシストから生まれた。
 ウルグアイのロングボールを最終ラインの鈴木淳之介(コペンハーゲン)が力強くはね返し、伊東純也(ゲンク)が右サイドから中央へシフトしながら巧みに胸でトラップ。中村敬斗(リヨン)に代わって後半38分から途中出場し、左シャドーに入っていた塩貝の足元へグラウンダーのパスがピタリと入った直後だった。
 塩貝は右足をワンタッチさせて、近くにいた上田へボールを落とす。そして自らは前方へスプリントして上田からのリターンを呼び込み、ペナルティーエリア内で左足を軽くタッチ。ボールを落ち着かせてから間髪入れずに右足を振り抜き、相手キーパーの股間を射抜くシュートをゴール右隅へ流し込んだ。

 

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