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巨人のご意見番の広岡氏は、現役時代に日の丸も背負った高橋由伸の9年ぶりの監督復帰には否定的だ(写真・AP/アフロ)
巨人のご意見番の広岡氏は、現役時代に日の丸も背負った高橋由伸の9年ぶりの監督復帰には否定的だ(写真・AP/アフロ)

「情けないが巨人の生え抜きOBには監督にふさわしい人材がいない」G大物OBが次期監督問題に緊急提言…「高橋(由伸)もまだ勉強不足。阿部(前監督)を戻した方がいいが無理なら川相」

 いよいよ今日10日からセ、パのクライマックスシリーズのファーストステージがスタートするが、巨人の次期監督問題は棚上げされたままだ。巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏(94)は、教え子でもある元ソフトバンク監督の工藤公康氏(63)に白羽の矢を立てた中日を引き合いに出して「中日はチームを変えようと、在野で最高の人材を監督に決めた。だが、我が巨人には情けないことに生え抜きOBにふさわしい人材がいない」と苦言を呈した。

 「中日は在野で最高の人材を監督にしたが…」

 セ、パのクライマックスシリーズのファーストステージが、巨人―横浜DeNA、西武―日ハムの顔合わせで開幕するが、その4チームで来季の監督問題が棚上げされたままなのは巨人だけだ。
 阿部慎之助前監督が長女への暴力で逮捕され、緊急辞任したことを受け、5月26日からオフェンスチーフコーチだった橋上秀樹氏が監督代行に就任。チームを懸命に立て直して阪神との優勝争いを演じたものの最後に力尽きた。
 橋上氏がそのまま来季も正式な監督に就任するのか。それとも新たな監督を指名するのか。まだ巨人の監督人事の方向性はハッキリしていない。
 その中で最下位に沈んだ中日が巨人のユニホームも着たことのある元ソフトバンク監督の工藤氏に次期監督をオファーして大筋で合意。42年ぶりとなる外部招聘で大胆なチーム改革に乗り出す決断をした。
 西武の監督時代にドラフト6位で工藤氏を指名。教え子にあたる工藤氏の5年ぶりの監督復帰を受けて広岡氏は、「中日はチームを変えようと在野で最高の人材を監督にした。なのに我が巨人は何をしているのか。リーグ優勝を逃してクライマックスシリーズなどどうでもいい。早急に次期監督を決めなければならない」と苦言を呈した。
 CSの戦いが始まる巨人と中日では置かれた状況が違う。下克上を狙う巨人が、チームに動揺を与えないように監督問題に表だった動きを見せないことは当然だが「CS廃止論」を主張する広岡氏にとっては、ポストシーズンの戦いよりも来季に向けての監督問題が重要なのだろう。
「巨人軍には、伝統、歴史、プライドがあり、その重みは巨人でプレーしたものでなければわからないものだ。巨人軍の選手とはいったい何であるか。それはヨソからきた人間には教えることができない。だから次の監督は生え抜き監督を据えるべきだ。橋上は、コーチとコミュニケーションを取り、若い選手にチャンスを与えて育てたが、勝てなかった。なぜ野村(克也)のもとで野球をやった人間に監督代行を任せたかが不思議だ。川相もいたじゃないか、それだけフロントに内部の生え抜きコーチの評価が低かったのだろう。じゃあ監督候補に誰がいるのか。情けないことにふさわしい人材はいない」
 広岡氏は、中日とは違い、巨人の生え抜きOBに再建を委ねるべきだとの考えを持っているが、その候補が見当たらないと嘆いた。
「また古い話をしていると思われるかもしれないが、理想は川上(哲治)さんだ。選手時代の実績、厳しさ、当時からメジャーの野球から何かを学ぼうとしていた勉強熱心さ、そして指導者に必要な情熱と、確固たる信念、哲学。将来的に川上さんのような指導者になれる資質をもった人物をOBの中で探してもどこにもおらん。OBとして情けない」
 広岡氏の理想像はV9を導いた“打撃の神様”川上哲治氏だ。

 

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