「情けないが巨人の生え抜きOBには監督にふさわしい人材がいない」G大物OBが次期監督問題に緊急提言…「高橋(由伸)もまだ勉強不足。阿部(前監督)を戻した方がいいが無理なら川相」
決定的な次期監督候補が見当たらない中で広岡氏は意外な名前をあげた。
「もうアメリカでの暮らしが安定している松井はやらんだろう。厳しいチーム状況でバトンを受けた高橋にもう一度チャンスを与えてあげたいが、彼の解説を聞く限りまだ勉強不足。桑田も話にならん。そう考えると阿部の復帰しかない。暴力はいかんが、我が子に手をあげたのは愛情であり教育じゃないか。社会的制裁は十分に受けた。反省もし、さらに勉強もしただろう。橋上にコーチとして入ってもらえばチームのやってきたこともスムーズに継承できる」
広岡氏は、ヤンキースなどでも活躍し、亡くなった長嶋茂雄氏からの「巨人監督」の遺言を受け取ったとされる松井秀喜氏、2016年から半ば強制的に現役引退を求められ、指導者として勉強する期間もなく、40歳で戦力の整っていないチームを任されて3年間で2位、4位、3位に終わった高橋由伸氏、巨人で投手コーチ、2軍監督などを務めた現在オイシックスCBOの桑田真澄氏らの監督就任には否定的で前監督の阿部氏の復帰を強く推した。
阿部氏に関しては、児童相談所に相談しそれが警察への通報につながってしまった長女がすぐさまそれらの実情を伝える手紙を公開。「監督復帰を求める」オンラインの署名活動が立ち上がり、13万筆を超える署名が集まり巨人と読売グループ本社に提出されている。事件も不起訴となった。社会的な反発を考えるとすぐに監督復帰させる可能性は低いだろうが、巨人のご意見番は、阿部氏の指導力を評価している。
「ただ巨人がまだ阿部を戻すのが早いというのであれば今のチームを内部にいて知っていて、現役時代から地道な努力を重ねてきた川相が適任じゃないか。巨人の生え抜きではあるが、中日の飯を食い勉強もしている。根気をもって指導もできる」
広岡氏が“次点”にあげたのはディフェンスチーフコーチの川相昌弘氏だ。“バントの神様”で巨人だけでなく中日でも2軍監督を務めるなど長い指導者経験があり、阿部前監督の辞任後は、三塁コーチからベンチへの配置転換となり、ディフェンスコーチとして橋上監督代行を近くでサポートしている。ただ巨人の監督条件とされる「4番かエース」には反する。またフロントが川相氏を監督候補として評価しているのであれば、阿部前監督が辞任した時点で橋上氏ではなく川相氏が監督代行に選ばれていただろう。広岡氏が誰もいないと嘆く中で巨人は誰を来季の指揮官に選ぶのか。巨人の次期監督は、そう時間はかけず、CSの戦いが終わった時点で決定するものと見られる。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

