衝撃の154…MLBスカウトは「どうも何かがおかしい」「普通の人間に見える」大谷翔平の不振理由をどう分析したか…「4番」だった第4戦は「目と足」でブレーブス撃破に貢献も
ドジャースが7日(日本時間8日)、敵地アトランタでのブレーブスとの地区シリーズ第4戦に4-1で勝利して3年連続18度目のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。「4番・DH」でスタメン出場した大谷翔平(32)は2回に四球、盗塁、悪送球で三進し、相手の落球で同点ホームを踏む活躍を見せるもノーヒットに終わり、米メディアは「普通の人間に見える」と懸念を示した。米「ジ・アスレチック」は、ポストシーズンを追うスカウトの大谷に対する見解を報じた。
地区シリーズの打率は衝撃の.154
地区シリーズで大谷の打順はめまぐるしく変わった。
1、2戦は、「2番」、サイヤング賞左腕のクリス・セールが先発した第3戦は、ドジャース移籍後初となる「5番」に下がり、リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた第4戦では「4番」に座った。バッテリーミスで先に1点を失ったドジャースを大谷はバットではなく「目と足」で救った。
2回に巡ってきた第1打席で、ブレーブスの先発右腕、タイラー・マーリーが投じた5球に一度もバットを振らずに四球を選んだ。デーブ・ロバーツ監督は「ボール球を追いかけている」点を不振の理由と分析していたが、外角の誘い球に手を出さなかった。
続くテオスカー・ヘルナンデスの打席でフルカウントから大谷はスタートを切った。ヘルナンデスは三振に倒れるも、二盗に成功、捕手の送球がそれる間に三塁へ進んだ。
米メディア「ジ・アスレチック」によると、レギュラーシーズンの終盤に右上腕二頭筋、左膝、首の故障で負傷者リスト入りしていた大谷は、復帰後、一塁コーチのクリス・ウッドワードと「二刀流の間は関心をしまいこんでいた」盗塁について頻繁に話し合っていたという。
「明らかに以前ほど走っていません。でも、盗塁できる身体的な状態には間違いなくあります。プレーオフに入るにあたって彼が走れることについて、私たちはかなり話をしました。そして彼自身もかなりいい感覚を持っています」とウッドワードコーチ。前代未聞の「50―50」を成し遂げた足のポストシーズンでの復活を目論んでいたのである。
ブレーブスは一死三塁でマックス・マンシーを迎えて内野に前進守備を敷かせた。マンシーは高々とフライを打ち上げた。ショートのマウリシオ・デュポンは落下地点で待ち受けた。だが、グラブの土手に当ててまさかの落球。少しだけリードを取っていた大谷は、それを確認するや、迷わずスタートを切り、同点ホームに滑り込んだ。ドジャースは7回に二死満塁からアンディ・パヘスの勝ち越しの2点タイムリーで逆転に成功し、9回には、シリーズ3本目となるマンシーのダメ押しの特大弾も飛び出して4-1で逃げ切った。
前出の「ジ・アスレチック」は、その大谷の2回の躍動を「重要な役割を果たした。この小技を絡めた粘り強いプレーは大谷にとって前進を示すものだった」と評価したものの、「大谷は打撃で数カ月にわたって続いている不振から、いまだ抜け出せていない」という現実は残った。
結局、大谷は後の3打席を三振、二ゴロ、ライトフライに終わっていた。地区シリーズの通算打率は.154で、102打席連続ノーアーチとなった。
ロッカーではすぐにシャンパンファイトが行われ大谷はNHKの取材に「何度やっても飽きないです。毎回、最高です」と短いコメントだけを残すと、ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンらと同じく、あまり長い時間、そこでのお祭り騒ぎには付き合わず、すぐにシャワー室へ消えていった。

