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武居由樹が東京ドームで約8か月ぶりの再起戦に挑む
武居由樹が東京ドームで約8か月ぶりの再起戦に挑む

「崖っぷち。(那須川天心も僕も)お互い復帰戦で負けたら終わり」5.2東京ドームで再起戦に挑む元WBOチャンプ武居由樹は誰のベルトをターゲットにしているのか?

 プロボクシングの5.2東京ドーム「THE・DAY」のアンダーカードの会見が行われ、元WBO世界バンタム級王者の武居由樹(29、大橋)が悲壮な決意を明かした。昨年9月に王座陥落した武居はWBA世界スーパーバンタム級15位のワン・デカン(26、中国)とスーパーバンタム級8回戦で再起戦を戦う。ライバルの那須川天心(27、帝拳)は4月11日にWBC世界同級挑戦者決定戦に挑むが「お互い負けたら終わり」と共闘を呼び掛けた。

 「自信は持つが過信はしない」

 切羽詰まった危機感がある。
「崖っぷち。ここで負けたらやばい。まずこの試合を勝たなきゃ何も始まらないし、もし負けるようなことがあったらもう取り返しつかない」
 武居にとって昨年9月に指名挑戦者のクリスチャン・メディナ(メキシコ)に4回TKO負けして以来、約8か月ぶりとなる再起戦。
「去年9月に負けてしまってファンの皆様の前で本当に情けない姿を見せてしまい、ここまで毎日、悔しい思いをしてきた。今回は本当に勝たなきゃ先に進めない。とにかく勝ちにいく」
 そう覚悟を決めた。
 舞台はこれ以上ない東京ドーム、しかもセミだ。
 2年前に同じ東京ドームでジェイソン・モロニー(豪州)から世界のベルトを奪取した。今回は世界戦ではなくスーパーバンタム級でのノンタイトル戦。実質のセミは、WBC世界バンタム級王者の井上拓真と、元4階級制覇王者、井岡一翔(志成)のビッグマッチだが、2人を見る父の真吾トレーナーら”チーム井上”の準備が間に合わないため、武居の試合を間に挟み、セミに格上げされたという事情がある。
「試合順がセミというだけ。他のカードが注目されている。元王者として悔しい。ただのアンダーカードで終わるつもりはない。セミファイナルとしての試合はしたい」
 元王者のプライドをちらつかせた。
 メディナ戦では痛めた肩がまだ完治はしていなかった。それでも武居は「自分が弱かっただけ」と言い訳はしない。
 映像は何度か見返した。
 気付いたのは「自分のパワーに過信しすぎていた部分があった」という点。ディフェンスよりも倒しにいくことだけが先走り雑になったところに被弾した。
 練習を見直した。K-1時代の出身母体であり大橋会長や八重樫トレーナーも全幅の信頼をおく「POWER OF DREAM」の古川誠一会長にミットを受けてもらうことを再開した。週に2、3回、朝練から同ジムへ通うペースは、ずっと変わらないが、2年前の比嘉大吾戦を最後に古川会長にミットを受けてもらえていなかったという。
 古川会長にはこうアドバイスを受けた。
「パワーで倒そうとし過ぎている。K-1時代は。パワーではなくタイミングで倒しているんだから、タイミングをちゃんとやれ」
 武居も「強く打とう、早く打とうとし過ぎていたことに気づいた。力じゃない。タイミングで倒しにいかなければならない」と考え直した。
「原点に帰る。何かいいときの自分が戻ってきたなといういい感覚をつかみ始めている。古川会長のミット、八重樫さんの戦略で戦っていく」
 相手は、中国の世界ランカー、ワン・デカン。発表資料では10戦9勝(3KO)1敗の戦績となっているが、八重樫トレーナーによると、戦績が違っている可能性があり、「相性はよくない。いい相手。一筋縄ではいかない」と警戒心を強める。

 

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