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  • 「中日の采配は一貫性がなく迷走している」緊急トレード杉浦稔大を“魔の7回”に投入も“炎上”して阪神に逆転許す…9回一死一塁からのバント失敗にも疑問符で虎に開幕から5連敗
中日の井上監督の采配も空回り?!連日1点差ゲームを逆転で落とす(資料写真・黒田史夫)
中日の井上監督の采配も空回り?!連日1点差ゲームを逆転で落とす(資料写真・黒田史夫)

「中日の采配は一貫性がなく迷走している」緊急トレード杉浦稔大を“魔の7回”に投入も“炎上”して阪神に逆転許す…9回一死一塁からのバント失敗にも疑問符で虎に開幕から5連敗

 中日が18日、甲子園での阪神戦に3-4で逆転負けを喫して3連敗、ついに借金が2桁に乗った。中日は1点リードの7回に日ハムから金銭トレードで獲得した杉浦稔大(34)を初起用したが、森下翔太(25)に同点のタイムリー二塁打、木浪聖也(31)に勝ち越しのタイムリーを許して負け投手となった。対阪神には開幕から5連敗で、これは88年ぶりの屈辱。今季の逆転負けはすでに8試合目となった。

 同点のタイムリー二塁打を浴びた森下翔太への配球に問題あり

 井上監督はとっておきのカードをいきなり切った。
 1点リードで迎えた7回に日ハムから緊急トレードで獲得し、前日にファームのゲームで1回を投げたばかりで、この日、1軍登録した杉浦を勝負のマウンドに送ったのだ。
 杉浦は最速150キロをマーク。先頭の近本をカーブで空振りの三振に打ち取ったものの続く中野にフォークをライト前へ運ばれ、前夜に7号決勝弾を放ち、3回に先制タイムリーを打っている森下を迎えた。
 森下は「大竹さんが粘って頑張ってくれていたので何とか同点に追いつき後ろへつなぐ思いで(打席に)立ちました」という。
 カウント0-1からのスライダーが外角へ甘く入り、それを捉えた第4打席の打率が4割を超えているという森下の打球は、ワンバウンドで右中間フェンスに当たる同点のタイムリー二塁打となった。
 さらに続く佐藤は一塁ゴロに打ち取るも、森下は三塁へ進み、大山へは四球。ここで木浪にカウント2-1からのカットボールをライト前へ弾き返された。勝ち越しを許し井上監督は降板を告げた。
 勝負手は裏目に出た。
 清水が腰痛、新外国人のアブレウが開幕戦でぎっくり腰、左腕の橋本が脇腹痛で離脱しているブルペンの危機に日ハム時代の2021年に28セーブをあげて、守護神を務めた杉浦を獲得し、いきなり勝ちパターンに起用したが、最悪の中日デビューとなった。
 現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は「今季1軍での登板はなく前日にファームで1試合投げただけの杉浦をいきなり使ったことに問題はあるとは思わない」とした上でこう問題点を指摘した。
「真っ直ぐは150キロが出ていてボールに力があった。日ハムの豊富な陣容の中で出番がなかっただけで杉浦は今後戦力になると思う。ただ問題は、森下への配球。初球に注意深くボールになるフォークから入ったのに2球目に外角へスライダーの失投。誘うにしては危険な球種だ。あそこはスライダーではなく力のあるストレートを選択すべきで、外角へストレートを投じていればファウルは稼げていたと思う。前日は根尾昂が森下の初球に不用意に、ほぼど真ん中のストレートを投じてホームランにされているが、中日バッテリーの配球がずっとおかしい」
 前日も7回に根尾昂が初球の150キロのストレートを森下に打ち砕かれた。魔の7回だ。
 そして同評論家は、106球を投げていた大野の「7回続投の選択肢があったのでは?」と指摘した。
「前の回に中川に四球を与え、カットボールがコントロールできなくなってきたことから交代を決断したのかもしれないが、回の先頭の近本と一人走者を出せば回ってくる佐藤は、大野にまったくタイミングが合っていなかった。ブルペンの現状を考えると、もう1回いっても良かったのではないか」

 

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