「私は敗北の二文字が大嫌いだ」W杯で日本と対戦するオランダが”格下”アルジェリアに0-1で敗れ指揮官激怒!地元メディアも「手を振ってW杯へ旅立つシナリオはゴミ箱に消え去った」
W杯北中米大会のグループステージ初戦で日本代表と対戦するオランダ代表が3日(日本時間4日)、アルジェリア代表との壮行試合で0-1と敗れた。ロッテルダムのデ・カイプにFIFAランキング28位のアルジェリアを迎えた同7位のオランダは、代表デビューを果たしたFWクリセンシオ・サマーフィル(24、ウェストハム・ユナイテッド)のチャンスメークで優位に立ちながらゴールを奪えないまま、後半終了間際に決勝点を奪われた。ホームで喫した黒星を、オランダメディアは「まるで二日酔いのように顔を赤らめて、米国行きの便に乗り込む」と厳しく批判した。
新星サマーフィルは光るも
大雨が降るデ・カイプでオレンジ軍団が一敗地にまみれた。
前半から優位に試合を進めながらアルジェリアからゴールを奪えない。逆に両チームともに無得点で迎えた後半41分に、デ・カイプをホームとするフェイエノールトでプレーするFWハジ・ムサに、右タッチライン際からカットインを許し、ペナルティーエリアの外から利き足の左足で豪快なゴラッソを叩き込まれた。
先発メンバー全員が後半は交代していた。それでも、ホームでの喫した黒星を受け入れる理由は見当たらない。ロッテルダムを拠点とする一般紙『Algemeen Dagblad』は、怒気が込められたロナルド・クーマン監督のコメントを伝えた。
「ホームで勝つことは私たちに課せられた義務だった。私は敗北の二文字が大嫌いで、試合後には選手たちにもそう伝えた。もちろん前半は良いプレーが見られたが、時間の経過に伴ってだんだんと消えていった。選手全員を交代させたことだけを責めたくない。アルジェリアも条件は同じだった。しかし、後半は残念ながら雑になってしまった。これが目を覚ますきっかけになってくれればと思う」
前半の収穫のひとつに、代表デビューを果たしたサマーフィルがあげられる。
サプライズ選出された24歳のアタッカーは右ウイングで先発。開始10分に右サイドから絶妙のクロスを供給し、MFタイアニ・ラインデルス(マンチェスター・シティ)のゴールをアシストしたかに見えたが、ボールを受けた瞬間にサマーフィルの体がわずかにオフサイドポジションに出ていて幻と消えた。
それでも「ボールを持っていないときよりも、ドリブルで前へ進むほうが速い」と評される身長174cm・体重66kgの小柄なアタッカーは、大柄な選手たちが目立つピッチ上で異彩を放つ。19分には1トップのドニエル・マレン(ローマ)へ、25分には再びラインデルスへ決定的なラストパスを通し、オランダの決定機を演出し続けた。
日本としても早急に情報を収集する必要のある新星サマーフィルのコメントを、前出の『Algemeen Dagblad』は次のように伝えている。
「もちろん勝てたほうが良かったが、僕自身は今日という日に感謝している。右サイドバックのマッツ(・ウィーファー)が少し高めの位置でプレーしたおかげで、僕は中央で自由にプレーできた。監督が指摘したように、少し雑なプレーが出てしまい、ちょっと複雑な気持ちで米国に行くことになったが、後半は運が悪かったと気持ちを切り替えて、W杯に前向きな気持ちで臨みたい」

