「島本のトレード放出は失敗だった」阪神が日ハムに3連敗でヒーローインタビューは昨年まで所属した中継ぎ左腕の赤っ恥…エンドランスクイズを仕掛けられ「新庄野球にのまれていた」
阪神が28日、甲子園で行われた交流戦の日ハム戦に2-4で敗れて同一カード3連敗を喫した。先発の福島蓮(23)に7回1失点。8回には伏見寅威(36)との交換トレードで放出した島本浩也(33)にピシャリと3人で抑えられヒーローインタビューに指名される赤っ恥。虎ファンは温かい拍手を送ったが、専門家からは「あのトレードは失敗だった」の声が聞かれた。
「マウンドに上がったら敵」
赤っ恥だ。
雨の甲子園のヒーローインタビューに指名されたのは昨年までタテジマのユニホームを着ていた左腕の島本だった。人選は勝利チーム側が行うのだが、7回を投げて5安打1失点の先発の福島でも、3回に逆転の2点タイムリーを放った田宮でもなかった。
3-1で迎えた8回にマウンドに上がり、代打のディベイニー、高寺、中野の3人をピシャリと抑えたベテラン左腕だった。まだスタンドに残っていた虎ファンからは温かい拍手を送られ、島本の応援タオルを掲げるファンもいた。
島本は「幸せです」と言い、「マウンドに上がったら敵なので絶対に抑えてやろうと思って投げました。チームが変わってもいろんな方が声援してもらってるんで、ほんとにうれしく思います」と、意地と感謝の思いを言葉にした。
島本は前日のゲームでも7回にマウンドに上がり、2安打されながらもベテランらしく変化球を低めに丁寧にコントロールする投球で得点を許していない。これで7試合連続無失点。新庄日ハムの重要な勝利パターンを担っている。
一方の阪神のスタメン捕手は梅野で、交換トレードで阪神にやってきた伏見にこの日の出番はなかった。オフに島本をトレード放出した後にセットアッパーの石井のアキレス腱断裂の怪我が起き、及川も不調に陥り、桐敷は2軍調整になるなど、自慢の中継ぎ陣が崩壊した。
現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は「こうなっては島本のトレード放出は失敗だったとしか言えない」と厳しく指摘した。
「伏見は素晴らしいリードでプラス戦力にはなっているが、坂本、梅野と2枚がいて、そこに若い嶋村がいる捕手陣に伏見が必要だったかどうか。投手はいくらいてもいいというのが、この世界の不文律。イニング途中からでも起用できる、島本の度胸と投球術は、今の中継ぎが不安定なチームにいてくれば大きな戦力だったでしょう。果たして必要なトレードだったか、どうかが疑問」
新庄監督にいいようにあしらわれた。
その象徴が9回だ。一死三塁で走者清宮、打者奈良間でカウント2-2からの7球目に新庄監督はなんとエンドランスクイズを仕掛けたのだ。
見送ればボールの変化球だったが、奈良間は食らいついた。三塁へのゴロ。立石は本塁へ投げることができず一塁へ送球した。球審はファウル、塁審はフェアと別々の判定となり、協議の結果、ファウルの判定となった。そしてフルカウントから新庄監督は再びエンドランスクイズ。これはファウルとなり、新庄監督はベンチで悔しがった。
結局、奈良間は四球を選び、続く途中出場の細川が打席に立つと、新庄監督は三塁走者に代走矢澤を送りその初球に今度はセーフティースクイズ。奈良間の初球には、ウエストした阪神バッテリーだったが、ここはノーマークで、一塁側へ転がったゴロを大山がグラブトスしたが、送球はふわっと浮いて余裕でセーフ。記録は犠打野選となった。
その裏、日ハムの“守護神”柳川から佐藤が意地の13号ソロをライトスタンドへ叩き込むも、この1点が重たく響いた。

