「この流れが続くなら球宴前にショウヘイが候補から消える危険性が」防御率0.82でも大谷翔平のサイ・ヤング賞獲得に立ちはだかる“敵”の正体…ドジャース専門サイトが見解
ドジャースの大谷翔平(31)が菅野智之(36)と投げ合ったロッキーズ戦(日本時間28日)で6回“ノーヒット”1失点で5勝目をマーク、防御率0.82をキープしたが、ドジャース専門サイトの「ドジャースビート」は「この流れが続くならいサイ・ヤング賞の獲得は厳しい」との見解を示した。壁となるのは現時点で、規定投球回数にわずか1回足りない投球回数の問題。二刀流ゆえのジレンマを大谷は打破できるのか。
規定投球回数に1回足りない隠れ防御率1位
大谷が“ノーヒット・ワンラン”という珍しい結果で今季5勝目をマークした。しかも2試合連続のリアル二刀流で出場し、1回に菅野から自らを援護する9号先頭打者アーチを放っている。5勝2敗で、防御率は0.82、非打率.147をキープした。
MLB公式サイトによるオープナーを除けば、1913年に自責点が公式化されて以来、9試合の先発で投手が記録した防御率としては4番目に低い数字に並んだという。トーマス・ハリガン記者は 「大谷が防御率タイトルを獲得するにはイニング数が足りないが、サイ・ヤング賞の候補にはそのような条件はない」と、サイ・ヤング賞レースの障害にならないことを示唆した。
だが、一方で悲観的な特集記事を掲載したのが、ドジャース専門サイト「ドジャースビート」だ。
「現在の流れが続くなら、大谷のサイ・ヤング賞争いは厳しくなる。誤解しないでほしい。大谷は素晴らしい投手であり、今季マウンドで見せている内容は、誰もが期待できる範囲としてはほぼ最高レベルだ。しかし、サイ・ヤング賞争いで急速に後れを取りつつあり、球宴前には「候補の一人」にすらなれなくなる危険性がある」との見解を示した。
同サイトが問題にしているのは、ずっと課題とされている投球回数だ。ここ5年のナ・リーグの受賞者を振り返ると、2025年 ポール・スキーンズ:防御率1.97、187.2回、216奪三振、2024年 クリス・セール:18勝3敗、防御率2.38、177回で225奪三振(ナ・リーグ投手三冠)、2023年 ブレイク・スネル:防御率2.25、180回、234奪三振
2022年 サンディ・アルカンタラ:防御率2.28、228.2回、207奪三振、完投6試合、2021年 コービン・バーンズ:防御率2.43、WHIP0.94、167回で234奪三振で、最低でも167回は投げている。同サイトは、サイ・ヤング賞の条件を「ローテーションの柱級の投球回数」+「リーグ最高レベルの失点防止能力」とした。
同サイトが現時点でサイ・ヤング賞争いの本命としているのが、フィリーズのクリストファー・サンチェス、ブリュワーズのジェイコブ・ミシオロウスキー、パイレーツのポール・スキーンズの3人。そこにレッズのチェイス・バーンズ、ブレーブスのクリス・セールを付け加えた。投球回数はサンチェス79回、セール67回、ミシオロウスキー64回、昨年の受賞者スキーンズ65回1/3。
同サイトは、55回の大谷と比べて「現時点ではそこまで大きな差には見えないが、これをシーズン全体の3倍にして考えると、問題が見えてくる。これらの投手たちは、大谷より50、60回、多く投げる可能性がある」と指摘した。

